ADRA Zimbabwe(ジンバブエ支部)で働くスタッフたちの想い(後編)【ジンバブエ便りVol.52】

7月の前編に続き、ジンバブエで教育環境の包括改善事業に携わる残り3名の職員をご紹介します。

ジョイス・ムビリリ(Joyce W. Mbiriri)

アシスタント・フィールド・オフィサー:フィールド・オフィサーを補佐し、関係者との連絡、調整を行う。また、各活動のモニタリングも行う。

※後列右端の女性

「私がADRAで働く理由は幾つかあります。

先ず、ADRAは教育者としての私が興味を持っている教育分野の支援をしていること、また私が大学で専攻した建築の知識を活用する面でも挑戦しがいのある魅力的な仕事があることです。

更に、ADRAの仕事は、様々な職業、地位、立場の人達と関わる機会を与えてくれます。

特に、貧困に苦しむコミュニティの人達と働くことは、彼らに変化をもたらし、彼らの生活が一歩一歩改善されていくのを見ることが出来るので、やりがいがあります。

事業地のゴクウェ・ノース地区のコミュニティで、男女の区別なく、建設に携わる人達に必要な技術を身に着けてもらうためのオン・ザ・ジョブ・トレーニングを実施することにも誇りに感じています。

同地区カブユニコミュニティでは、ADRAの事業で建設作業に携わった11人の男性が高等教育省の技能検定試験(建設)を受験し、その内、10人がクラス3の職人資格を、1人がクラス4の職人資格を取得しました。

この実績により、私は国が認定する職業試験の試験官になるチャンスも得ました。

そして、最後に、ADRAには、様々なことをシェア出来るスタッフ間の素晴らしいチームワークがあるからです。」

アンスレム・グワァラティ(Anslem Ngwarati)

ロジスティック担当:事業のロジスティックスを担当し、主に物資購入、運搬手配、スタッフの移動手配などを行う。

「私は2011年にゴクウェ・ノース地区のWASH-OFDA事業のドライバーとしてADRAに入りました。

ADRAに入職した理由は、生きていくために、どうしても仕事に就く必要があり、ADRAだけが残された道だったからです。

しかし、ADRAに入るとすぐに、ADRAは私にとって生活の糧以上の存在になりました。

というのは、ゴクウェ・ノース地区全体の担当チームの一員となり、多くの社会的不平等があることを知って、私の人生観が大きく変わったからです。

日々十分な食事が出来ない多くの人々、劣悪な環境で勉強したり、そもそも学校に通えなかったりする多くの子どもたち、身体を洗う場所すらない多くの家など。

この時、自分がいかに恵まれているか、そしてADRAがいかに素晴らしい仕事をしているかを知りました。

私は、ADRAで、他の人への思いやりと愛を学びました。

そして、このことが今もADRAで働いている理由です。それ以外にも、スタッフ間の強い結びつきと、キャンプミーティングや教会などいつでも礼拝に行くことができることもADRAで働いている理由です。」

ファリライ・メリッサ・カパソ(Farirayi Melissa Kapaso)

経理担当:現地事務所にて事業の経理を担当する。
事業に関わる口座の管理、会計報告の作成なども行う。

「私は、2015年に大卒研修生としてADRA Zimbabweに入職しました。

ADRAに入った主な理由は、経理分野で多くの経験を積みたいと考えたからです。

その考え通り、私は、NGOの簿記について、知識を増やし、スキルを磨くと共に、経理部で多くの仕事に取り組んできました。

一方で、ADRA Zimbabweで働くことで、資金管理だけではなく、無力でひどい惨状の世界に救いの手を差し伸べる喜びが得られます。

ADRAで、会計の知識やスキルを向上させたことに加えて、我々の援助を必要とする人々の生活を理解することの大切さを学びました。」

2回にわたって現地スタッフの紹介をしてきましたが、如何でしたでしょうか。

次回は、現地スタッフおすすめスポットを紹介しますので、楽しみにしていて下さい。

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