皆さんは、勉強したくても家が暗くて勉強できない、なんていう経験をしたことがありますか?
暗くなればスイッチ一つで電気がつく生活が当たり前になっている私たちには、あまりない経験ではないでしょうか。
ADRA Japanが活動するジンバブエ北部のニャミニャミ地区では、日が落ちた後は家の中は真っ暗になってしまいます。電気がないからです。
様々な弊害を乗り越えて学校に通っているニャミニャミの子どもたちは、みんな勉強熱心ですが、明かりがないため家で勉強をすることができません。
そこで私たちは、地域の住民の方と学校環境を整える活動と並行して、子どもたちが家で宿題をしたり本を読んだりできるよう、ソーラーランタンの配付にも取り組んでいます。
この度、世界で無電化地域の未来を照らす「LIGHT UP THE FUTURE」プロジェクトを実施されているパナソニックホールディングス株式会社様が、私たちの活動にご賛同くださり、330個のソーラーランタンを寄付してくださいました。
2024年2月27日、ニャミニャミ地区の中学校で、ソーラーランタンの寄贈式を行いました。当日は多くの保護者や地元の小学生も見学に集まり、とてもにぎやかな寄贈式となりました。
新品のソーラーランタンを受け取った生徒たちは、「これで家でも勉強ができる!」と笑顔を見せました。
寄贈式の様子はこちらの動画からご覧いただけます。
また、ソーラーランタンを受け取った生徒たちへのインタビューはこちらです
日本に電気を普及させたパナソニックの創業者、松下幸之助さんは、かつて浮かない顔で電球を磨いていた社員にこう仰ったそうです。
「夜が暗いと子どもが勉強できへんやろ。
あんたが磨いているんは電球やない!
子どもの夢を磨いているんや!」
私たちも、ニャミニャミの子どもたちがこれからも自分の夢を磨いていけるよう、活動を続けてまいります。
パナソニックホールディングス株式会社様、また私たちの活動を支えてくださっている支援者の皆さまに、心より感謝いたします。
(執筆:ジンバブエ事業担当 馬渕純子)