事業地 ゴクウェ・ノース地区までの道のり【ジンバブエ便りvol.26】

こんにちは。ジンバブエに駐在している前川です。ジンバブエは雨季に入っているので、毎日のように雨が降っています。

さて、今回は事業地ゴクウェ・ノース地区までの道のりをご紹介したいと思います。ゴクウェ・ノース地区はジンバブエの中西部に位置していて、私のいる首都ハラレから車で6時間、距離にしておよそ370kmあります。

それでは、一緒にゴクウェ・ノース地区に向かいましょう!

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ハラレの中心部の様子(早朝)

さぁ、ハラレを出発です。ハラレの中心部にはビルやアパートが立ち並んでいます。道も8割がたアスファルトで舗装されているので、いわゆる都会という印象を受けます。ただ、道路のメンテナンスはあまり行き届いていないので、穴があいていたりする場所も目立ちます。日中は多くの人でごった返しており、通勤や帰宅の時間帯には渋滞が発生します。

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車窓からの風景

ハラレを抜けると、4時間ほどひたすら西に向かって進みます。道の両側にはトウモロコシ畑や草原が広がっています。途中いくつかの町を通り抜けますが、景色に変化はほとんどありません。

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ゴクウェ・センターの中心部の様子

この町はゴクウェ・センターと呼ばれ、ゴクウェ・ノース地区の隣のゴクウェ・サウス地区の中心地です。ここには食堂があったりスーパーがあったりするので、食事をしたり、水などを買ったりして、事業地に向かう前の最終的な準備をします。ここから先にはもう食事をしたり、物を買ったりできる場所はありません。

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眼下に広がるゴクウェ・ノース地区

ゴクウェ・センターを抜けるとすぐに坂道になります。この坂道をくだっていくと、もうそこはゴクウェ・ノース地区です。みなさん、心の準備は良いですか?

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崩れ落ちた道路

ゴクウェ・センターから事業地へつづく道は、途中までアスファルトで舗装されています。しかし、その状態は決して良くありません。メンテナンスがされていないので、穴があいていたり、写真のように崩れ落ちたりしているところもあります。アスファルトの上を走っているはずなのに、車がガタガタ揺れることがあります。こういった道を30分ほど走ります。

この道にはわだちがあるので、かろうじて道だと分かる。

さて、ここから先が本番です。もうアスファルトで舗装された道はなく、ひたすら茂みの中を走っていきます。私の眼には道があるようには見えないのですが、現地のスタッフにはきちんと道が見えるようで、迷うことなく車を走らせます。

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転々と立ち並ぶ民家

ずっと茂みの中を走っていたかと思うと急に視界が開けて、畑が広がっていたり、家が立ち並んでいたりします。この地域の家のほとんどは三角の屋根を持った伝統的なかたちをしています。住民の多くは綿花を栽培して生計を立てています。

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タイヤの下に草を敷いているスタッフ

車が途中でスタックしてしまうこともあります。特に川を渡る前に川辺の砂にタイヤが沈むと、スタックしてしまうことが多いです。こんなときには、スタッフ総出で車を押します!この状態から抜け出すには大抵20分ほどかかります。

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完成間近の校舎

アスファルトで舗装された道がなくなってから、山を越え谷を越え、ガタガタと道なき道を1時間半ほど走ると、私たちが支援している学校に着きます。ハラレを出発してから、約6時間。みなさん、ここまでお疲れ様でした!

このように、この地域の道の状態は非常に悪いので、校舎を建設したり井戸を設置したりすることは簡単ではありません。トラックで何度も何度も資材を運び入れるのは、とても骨の折れることです。雨の降り続く雨季になると、状況はもっと悪くなります。道が沼地のようになり、車やトラックが走れなくなります。

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雨季の雨によって発生した濁流。乾季には水がまったくないため、川だと気づくことは難しい。

乾季にはまったく水のない川にも、雨季になると突如、大量の水が流れ始めます。車はおろか、人が歩いて渡ることも難しくなります。支援している学校の中には、雨が多く降って川の水かさが増すと、子どもたちはおろか私たちADRAスタッフさえもたどり着くことのできない学校もあります。

すでに皆さんもお分かりのように、この地域で活動するにはたくさんの困難があります。しかし、だからこそ、多くのニーズがあるのです。
これからも、この地域で住民の人たちと一緒になって活動していきます!

【今月のショナ語】

毎月、ジンバブエ便りでは現地で主に使われている言葉であるショナ語(ショナ族の言葉)の簡単なフレーズを紹介していきます。ショナ語は、ローマ字読みで発音できるので、是非声に出して覚えてみてください。ジンバブエでは他に英語、ンデベレ語(ンデベレ族の言葉)などが使われています。

Marova Basa! (マロヴァ バサ)
意味:お疲れさまでした!

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校舎建設に携わってきた作業員たち

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