こんにちは!
ジンバブエ事業を東京からサポートしている高橋です。
私は2021年10月、新型コロナウィルス感染症拡大の第3波が落ち着いたジンバブエに初めて出張に行ってまいりました。
今日は、私が見た事業国ジンバブエをご紹介します。
アフリカ南部に位置するジンバブエは、出張をした10月が年間で最も暑い時期。
炎天下に外に出ると熱中症になってしまうほど、日差しも強いです。
世界3大花木のひとつでもあるジャカランタの紫色の花が満開に咲き誇っていました。
アフリカ各国では、モーターバイクのタクシーやトゥクトゥク(3輪バイクの乗り物)を見かけることが多いのですが、ジンバブエでは見当たりません。
ここ、ジンバブエで人々が移動に使う交通手段は、コンビ(Kombi)と呼ばれる乗り合いバンや長距離移動バス、いわゆる白タクと呼ばれる個人のタクシーやヒッチハイクがほとんどです。
ちなみに、このジンバブエでコンビと呼ばれる乗り合いバンは、他のアフリカ諸国でもよく利用されている人々の足になりますが、ジンバブエではコンビに対する規制が強まっており、現在は、ZUPCO(Zimbabwe United PassengersCompany)と呼ばれる国営企業のコンビのみが合法とされていますが、ZUPCO以外のコンビも走っています。
非合法のコンビは、いつ警察に止められるか分からないリスクがあります。
首都を離れ、事業地ゴクウェ・ノース地区のほうへ向かうと、多くの住民が住む村へと繋がる未舗装の脇道でヒッチハイクが
できるような車やタクシーはほとんど見かけません。
みんなひたすら歩くか、ゆっくりゆっくりと自転車を漕いで、目的地へと向かいます。
この地域では、村での生活に欠かせない水を汲むときも、頭に水タンクを載せて歩くか、ロバに台車を引かせて水を運びます。
人やモノの移動に時間とお金がとてもかかるゴクウェ・ノース地区では、外から入るモノの値段はどうしても高くなります。
さらに現地通貨と米ドルの為替レートの影響もあり、チテケテの町で売られるバナナは3本で2米ドルもします。
同じチテケテで、1米ドルでおなか一杯のランチを食べられることを考えると、驚異的な値段です。
現在ADRAでは、小学校3校を対象に、子どもたちが教育を受けられる環境改善を目指して活動をしていますが、こうした事業地の交通事情や物価、物流に関する情報を知ることもとても大切です。
なぜなら、そこで生活する人々がどのような毎日を送っているのかを知らないままでは、良い活動はできないからです。
彼らの生活を理解すればするほど、学校を運営していくために実施している収入向上活動のヒントを見つけることができますし、どのようにすれば地域の方が学校運営により協力しやすくなるのかが分かります。
ジンバブエ事業は、皆さまからのご寄付のほか、日本NGO連携無償資金協力の助成も受けて実施しています。
引き続き、皆さまの温かいご支援を活用させていただきながら、必要な支援を必要な場所に、我々の手で、責任を持って
届けていきます。
どうか、今後も活動にご支援・ご協力をお願いいたします。
ADRA Japan(アドラ・ジャパン)スタッフのXアカウントでジンバブエ情報も発信しているので、ぜひ、いいね、リツイート、登録をお願いいたします。