私たちが取り組んでいる活動に関心を持ってくださる皆さまに、心より感謝申し上げます。
ジンバブエの子どもたちは、教育に対する思いがとても強いと感じることがあります。
今回は、アドラが教育支援に取り組んでいるジンバブエの僻地、ゴクウェ・ノース地区にあるクシンガ小学校に通うリムカニくんをご紹介します^^
リムカニ・シマルンガくんは13歳です。
本来であれば小学校は卒業している年齢ですが、彼は今、小学5年生。
ジンバブエでは様々な事情により、こういったケースは珍しくありません。
リムカイくんの住んでいる地域はムクウェンヤ村31区という小さな集落になります。
このあたりでは、水道設備が整っておらず水を手に入れるのに特に苦労する地域です。
「両親は農業を営んでいますが、天候の変化の影響を受け、農作物がうまく育たず、両親はとても苦労しています。」
と、リムカニくんは心配そうに話してくれました。
農業だけでは生計を立てるのが難しいため、日雇い労働でも働いていますが、得られるお金はわずか。
家族を支えるには十分ではありません。
リムカイくんのお兄さんもかつては学校に通っていましたが、生活の苦しさから中退せざるを得ませんでした。
その厳しい経済状況の中リムカイくんは、アドラの教育支援事業の後押しもあり、学校に通うことができています。
彼の周りには、様々な理由で今もまだ学校に通えない子どもも多いため、リムカイくんは学校へ通えていることを
誇りに思っています。
リムカニくんの一日は家の手伝いからはじまります。
早朝5時に起きて、お母さんのために水を汲みに行き、身支度を整えに、ご飯を食べて、友達とともに片道5キロの道のりを歩いて通学しています。
学校では、英語が好きでその理由を
「英語は他の国の人たちと交流できるから好き」
と嬉しそうに話し、休み時間や昼休みには、
「サッカーをしたり、走ったりするのが好きなんだ」
と、屈託のない笑顔で話してくれました。
好きな先生はチバヤ先生。
教えるのがうまく、明確に説明してくれるので内容を理解できるのだとか。
「チバヤ先生の教え方は、僕のやる気を引き出してくれるんです」
と語るリムカニくんの目は好奇心で輝いていました。
コロナの影響で学校が休校となっていた間は、都市部と違ってオンライン環境もないため勉強が遅れてしまう心配がありましたが、学校とともにアドラが支援した学習キット(文房具や特別問題集)を活用して勉強を続けることができました。
そのときにもチバヤ先生の
「本を読み続け、言葉や表現など様々な練習をするように」
と励ましてくれた言葉を何度も思い出して、学校が再開する日まで自宅学習に励みました。
学校が大好きなリムカニくんに将来の夢や今一番望むことを聞いたところ、リムカニくんの口からは次から次に言葉が
あふれてきました。
「すべての子どもが学校に通えるようになってほしい。すべての子どもには教育を受ける権利があります。
今は教育を受けられないことで悪さをする子もいるけれど教育を受けられるようになれば、子どもが悪さをする
機会も減ると思います。
将来はお医者さんになりたいです。
お医者さんになれたら、家族がよりよい生活を送れる力になれると思うから。
それに、地域の人々、特に恵まれない子どもたちが夢を追いかけるのを助けられる人になりたい!
あとは、いい車に乗ることかな!」
リムカニくんの言葉には、学校で学べる喜びを知った幸せがあふれていました。
そして、教育を受けることで将来の選択肢を広げ、地域のためにもなりたいという想いを持っているリムカイくんのことをとても心強く感じました。
ジンバブエには、今も、リムカイくんのように教育を受ける喜びをこれから知ることになる子どもたちがまだ大勢います。
アドラが去ったあともこの地域の学校運営がより良い形で存続し、子どもたちに教育の機会を提供し続けられる未来につながるよう、皆さまの応援のもと、しっかりと対話を続け、寄り添う支援に努めてまいります。
このプロジェクト期間も、残り10日となりました。
活動を応援してくださる皆さまに、心より感謝申し上げます!
皆さまのご支援をお待ちしております。
【お知らせとお願い】
2022年5月31日まで、
クラウドファンディングにて
皆さまの応援を募っています。
詳細をこちらのページでご覧いただけます。
応援・お申し込みをお待ちしております。
ジンバブエ事業は、皆さまからの温かいご寄付と、日本NGO連携無償資金協力の助成も受けて実施しています。皆さまのご理解と温かいご支援に心より感謝申し上げます。