ADRAは皆さまの温かいご支援のおかげで、ジンバブエでの活動を実施することができていますことを心より御礼申し上げます。
今回は、8月10日に開催した活動報告会の様子をお伝えします。
この報告会は、4月から開始したクラウドファンディングプロジェクト「すべての子どもに教育を!ジンバブエの学校運営をあと少し支えてほしい」にて報告会参加のリターンをご購入する形でご支援をいただいた皆さまを対象に実施しました。
活動報告会では、まずはスタッフの高橋から、「事実質問(事実を引き出す質問)」を駆使し、現地のパートナーとの対話と発見を促進する取り組みについてご紹介しました。
私たちが事実質問にこだわっているのは、事業活動で学校開発委員会のトレーニングや学校の収入向上活動を行なった後もより良い学校運営が続けられることを目標としているからです。
報告会では学校開発委員会、学校教師、地域住民、現地スタッフなどのパートナーとともに活動を行っていけるよう、事実を掘り下げる質問を重ね、気づきにつなげることを意識した対話をし、ADRAが準備した活動をただ行うのではなく、パートナーたちの自主性を重んじ、事実と必要性に基づいた活動を目指したことを伝えました。
次に、ジンバブエ駐在員の上田から、事業地で学校開発委員会や先生と取り組んできた養鶏、養卵についてご紹介しました。
特に、養鶏、養卵のために購入した鶏やホロホロ鳥を管理する中で、どのように問題を分析し、対策を発見し、対応してきたのか、その結果どのくらい数を増やし、収入を増加させることができたのかをお伝えし、その収入によって、これまで学校に通えていなかった子や過去に退学してしまっていた子どもたちを受け入れている特別学級の子どもたちに、制服や筆記用具代を購入できたことをご報告しました。
質疑応答の時間では、ご参加いただいた支援者様から鶏の販売先について、鶏の伝染病対策について、事実質問について、学校の選定の方法について、ジンバブエの小学校と日本の小学校の学んでいることの違いについてなど、さまざまなご質問を頂き、ADRAが実施している教育支援事業についてさらに深く知っていただける時間となりました。
また、参加者の方から「新しい校舎がどんどん増えるといいですね」というコメントもいただきました。
私たちもそう願っており、2022年4月からは、教育をより多くの子どもたちに届けるために、この事業を実施したゴクウェノース地区の隣にあるニャミニャミ地区で新規事業を始めています。
今後、こちらの事業もADRAのブログに報告いたしますので、楽しみにしていてください!
ジンバブエ事業は、皆さまからの温かいご寄付と、日本NGO連携無償資金協力の助成も受けて実施しています。
皆さまのご理解と温かいご支援に心より感謝申し上げます。