日本からの訪問者:モニタリング・現地監査を実施しました【ジンバブエ便り Vol. 13】

11月は、ジンバブエでは本格的に雨季が始まる月です。
2011年は、例年に比べて降水量が少ないと言われていましたが、ゆっくりと訪れる雨季の始まりとともに、事業地ゴクウェ・ノースの木々も、鮮やかな緑色に色付き始めていました。

事業地Zanda(ザンダ)小学校の周辺

そんな11月、事業も終盤に差し掛かった頃、ゴクウェ・ノースに日本からの訪問者を迎えました。
11月1日に行なわれた水衛生設備の完成式典に参加するため、ADRA Japan事業部長の橋本が事業地を訪れ、後日行なわれた現地監査においては、日本から公認会計士の方をお迎えしました。

橋本は、事業地の学校や手掘り井戸の建設地を訪問しつつ、地域行政の担当官との会合も行ないました。また、建設作業の進捗状況や建設物の状態の確認、事業の効果の検証などを行ないました。

ゴクウェ・ノース地区の最高行政官(District Administrator)からは、「ゴクウェ・ノースの住民のために、水衛生という視点から幅広い支援をしてくれたADRAに、心から感謝しています」とのお言葉をいただきました。

ジンバブエ支部のスタッフと共に手掘り井戸の視察をする事業部長の橋本

事業地の小学校では、授業の様子や建物の状態を視察しました。実際に事業地を訪れることで、口頭や文面での報告では伝わりづらい事業地の状況や事情を知ることができます。

日本からの訪問者に生徒たちも興味津々

その後、11月中旬に行なわれた現地監査では、公認会計士の方が、購入した材料が適切に利用されているか、完成した建設物が規定に沿っているかなどを確認しました。日本の皆様からの貴重なご支援が、適切かつ効率的に利用されていることを確認するためです。

完成した深井戸を視察する公認会計士

約1年間に渡り、ジンバブエ国内でも僻地と言われるゴクウェ・ノースに駐在した現地スタッフにとって、ほぼ全ての建設物が無事に完成した上で、日本からのゲストを迎えられたことは、とても嬉しいことです。また、日本からの訪問客と意見を交換することは、スタッフにとってもコミュニティにとっても新しい視点を取り入れるきっかけとなり、よい刺激となります。

視察を終えた小学校の生徒たちと公認会計士

本事業は、昨年12月に無事に終了しました。建設が終わった水衛生の設備が、これからの長きにわたり大切に使われてゆくよう、また衛生教育を通して伝えられた知識によって人々の生活に変化がもたらされるよう、今後も暖かい目で見守っていきたいと思います。

(文責:ジンバブエ事業担当 前田絵梨子)

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