9月1日は「防災の日」です。
防災の日とは、1923年(大正12年)9月1日に発生し、死者・行方不明者10万人以上を出した関東大震災に由来しています。
日本は自然災害が多い国です。地震も豪雨も年々増え、毎年必ず天災に見舞われています。
災害が起きてはじめて「備蓄を確認しなきゃ。備えをしなきゃ。」と感じる方が多いのが現実ですが、人は災難から時間が経過すると備えることを忘れがちです。
私たちは、災害による被害をゼロにすることは出来ませんが、努力をすれば被害を最小限に抑えることができます。
「自らの安全は自ら守る」ことを基本に、家庭での据え置くものを点検し、災害時の安全対策を確認しましょう。
今回は「備蓄のおすすめ3つ」を紹介します。
おすすめ1)「自分や家族に合ったもの」を揃える
食べ物には好き嫌いやアレルギーがあったりします。非常食セットなどはお手軽ですが、嗜好にあわないと美味しく食べることもできません。また、アレルギーがあれば症状を引き起こす要因にもなってしまいます。
ご家庭に乳幼児や高齢者がいらっしゃる場合には、食べるものだけでなく服装や食器などについても考慮が必要です。利き手や体の大きさなども考え、自分たちにとって使いやすいものを揃えると良いでしょう。
防災用品セットや非常食セットに入っている品物を参考にしつつ、自分や家族に合ったものを併用して準備することをお勧めします。
おすすめ2)ローリングストック法を実践する
ローリングストック法とは文字通りストック(備蓄)をローリング(回転)させることで、備蓄品を常に使用期限内に保つ方法です。つまり、備蓄した食料を、食べた分だけ買い足していくのです。定期的に消費し、買い足すことでも備蓄に替えることができます。
非常食を普段の食事に活用しながら買い足していく方法もありますが、ここでは「家にある食料のローリングストック法」について、ご家庭向けの例をご紹介します。
一般的なご家庭では普段から冷蔵(凍)庫にご飯や食パン、野菜、果物、肉・魚、冷凍食品などが入っていると存じます。災害時に冷蔵(凍)庫にある食品を優先的に消費することで、数日分の食事を賄うことができます。
ローリングストック法で大切なことは、ご家族が食べ慣れている乾物、缶詰、インスタントヌードル、フリーズドライ食品、レトルト食品、お菓子、飲料水などを少し多めに購入しておくことです。それも「在庫が無くなってから」購入するのではなく、「在庫が無くなる前に」買い足しておくことが重要です。さらに「古いもの(賞味期限が近いもの)」から使っていくことが大事です。
おすすめ3)料理ができるように準備する
ローリングストック法を実施することで食材を確保することができていても、火が無いと料理はできません。特に冷凍庫の食材は安全のためにもしっかりと火を通す必要があります。そのため、「カセットコンロ」と「ボンベ」を備えておくと、キッチンでガスコンロやIHクッキングヒーターが使えなくなったときに役立ちます。
今回は備蓄のおすすめについてご紹介しました。
日頃から家族の安否確認方法、避難経路、避難場所の確認(地図の作成)なども行なっておきましょう。
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(執筆:国内事業課)