8月19日は、「世界人道デー(World Humanitarian Day)」です。2003年のこの日,イラク・バグダッドの国連事務所本部が爆撃されました。その結果、22名の人道支援関係者が尊い命を落としました。そればかりでなく、100名以上が負傷しています。
「世界人道デー」は、2008年12月3日に、以下の目的が掲げられ、国連総会で定められました。
〇人道支援従事者および人道的活動に従事して命を落とした人々を敬う
〇他者を助けるために命を危険にさらし、時には命を落とす人道支援従事者を称え、支援を募る
〇紛争に巻き込まれた世界中の民間人の窮状に対する認識を高める
つまり、「世界人道デー」とは、各地で起きている紛争や自然災害などの人道問題を世界中に呼びかけ、支援の輪を広げること。そして困難を要する場所で、人道支援に携わる人々を思う日なのです。人道的奉仕に人生を捧げる援助活動家たちに、敬意を表すことを趣旨としています。
現在、世界中で 1 億 6,000 万人を超える人々が戦争や自然災害により危機に瀕しており、人道支援を必要としています。そして毎年、何百万人もの人道支援従事者が、世界中で苦しむ人々を救う支援活動に注力しています。彼らは、恵まれない人々や、紛争、飢餓、疫病に苦しむ人々が少しでも良い状態で生きられるように、日々汗を流しています。
2024年のテーマは、「人類のために行動する」です。「世界人道デー」が、世界が直面する人道課題について考えるきっかけになることを祈念します。