布を使ったアートセラピー

戦争が続き、人道支援が必要とされるウクライナ。ADRAは、当地で喪失感や悲しみ、孤独、怒り、脅え、無力感などを抱え、苦しむ方々のケアを実施しています。

7月29日、ジトーミル州で社会保護センターの職員を対象として、心理学者ユリア・ザルツカヤさんによる「アートセラピーによる感情的燃え尽き症候群の予防」の研修会を行いました。

同イベントには14人の女性と2人の男性が参加しました。参加者は感情的燃え尽き症候群の段階について、そしてこの症状の改善方法やストレス軽減策などを学びました。

参加者は心理学者と一緒に、アートセラピーのメニューをこなすうえで、まず「魂の守護者」という名の人形を作りました。そして、手作りの人形を通して自分の内面を探り、自己イメージと心の内から支える強化に取り組みました。

心理学者、ザルツカヤさんの教えは、「人形はあなたの体のため、かつ、あなた自身のために作られます。布地のサイズを測る時、親指から手のひらの先まで、布に当てる必要があります。それから、布に切り込みを入れます。糸や布地はハサミで切らずに、あなたの手でちぎってください。人形は、あなたをイメージします。指を通して布地の触覚を感じることで、体がリラックスします」というものでした。

参加の一人は、「自分自身が立ち直っていくような感覚を覚えました」と話しました。

世界120か国に支部を持つADRAのスタッフ全員が、ウクライナに平穏な日が訪れることを祈っています。引き続き、皆さまの温かいご支援をお願いします。

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