前アドラは「チルドレン・チルドレン from Japan(日本の子どもからウクライナの子どもへ)」でウクライナの子ども達へ沢山のギフトボックスを届けました。この活動を知って強く共感した中学生、高校生、大学生の計7人の学生が、昨年4月14日から6月30日までの約2ヶ月ウクライナの子どもたちのための活動を行いたいとファンドレイジングを立ち上げました。
メンバーは「ウクライナの子どもたちが大きくなって子ども時代を思い起こした時、戦禍で苦労して生き残った辛い思い出だけが浮かぶのでなく、日本から届いた温かさや、友達とお菓子を食べながら笑い合った楽しかった日々のことも思い出して欲しい」という思いを胸にインターネットでの寄付の呼びかけや街頭募金、カフェや塾での募金箱の設置を行いました。
集まったご寄付は目標金額の120%以上、総額604,500円となりました。たくさんのご支援をいただいたことに心より感謝を申しあげます。
この支援から一 つ500~700円ほどのギフトボックスを870個作成し、避難民のいるスロバキアで配るとともに、ヘルソンやハルキウなど、まだまだ激しい戦闘が続く地域の子どもたちにも、お菓子ギフトとして届けることができました。
ギフトボックスは、現地のお菓子と小さなおもちゃを購入し、スロバキアに避難しているウクライナの子どもたちと現地に行ったメンバー が協力をして一緒に詰めました。
メンバーの中の2名は、昨年夏にスロバキアに渡航し(旅費は自己負担)、ADRAスロバキ アの活動に参加しました。スロバキアにもウクライナから避難してきた方が生活しており、 その方々と交流しつつ、スロバキアからウクライナへ送る支援物資の準備などをボランテ ィアとしてお手伝いしました。
想像よりも多くの避難してきたウクライナの子どもたちがADRAスロバキアの活動にボランティアで参加しており、みんなで仲良く活動をしていたとのことです。
学生が現地での体験を通して感じた感想
ADRA Slovakia の活動に参加させてもらい、実際にスロバキアに避難している子ども たちにお菓子を手渡し喜んでくれた笑顔を見たとき、勇気を出してこの活動に参加し てほんとうによかったと思いました。この子どもたちの笑顔が今の私にとっての宝物 の一つです!(かほ)
私は同い年の青年と現地で出会いました。自国を追われながらも、異なる環境で毅然 と生きている彼の姿から、言葉には表し難い、何か勇気のような、「力」を分けてもら った様に感じます。(こうき)
みなさまの温かいご支援により、無事クラウドファンディングを終了することができました。
重ねてになりますが、熱い想いを胸に立ち上がってくれた学生の皆さんや今回の活動を応援いただいたすべてのみなさまへ、心より御礼申しあげます。本当にありがとうございました。
最後にプロジェクトに参加した学生の想いを紹介します。
この活動を通して、心の中で思うだけでなくそれを行動に移すことの大切さを学び、 また目標を達成するためにメンバーと共にアイデアを出し合いながら試行錯誤する 楽しさも感じました。このプロジェクトはここで終わりますが、ウクライナの人々が 一時的な喜びでなく正真正銘の幸せを感じられる時が訪れることを祈りながら、今後 も自分達にできることを考え続けていこうと思います。最後に、たくさんのご支援本 当にありがとうございました。(ゆいか)
この活動を通して、私は物事をやり遂げることの大事さを学びました。自分たちで1 から団体を作り、企画を考えそれを実際に実行する、そしてその結果を見られたこと は私にとってとても大切な経験です。ご支援、ご協力ありがとうございました。 (かほ)
この活動を通して、私は自分の世界を大きく広げることができたと思っています。手 を動かす、体を運ぶ、人と話す…読んで考えるだけでは見えない光景、思いに出会い ました。ご支援いただいた方々、協力をしていただいた ADRA のみなさんをはじめ とする多くの方々に心から感謝をしています。ありがとうございました。(こうき)
他者を慮った行動は人との繋がりをうみ、次の誰かの行動の誘因となり、それが伝播 していく様をありありと見ることができました。今回僕をこの活動に駆り立ててくれ た感情を原点として、今後も対象は変われど、自分以外の誰かの助けになるようなこ うした活動を続けていきたいと思います。(まこと)
『不幸な人は世の中にたくさんいるけれど、幸せな人が幸せでいれば、その幸せは伝 染していく。』在ウクライナ日本大使の松田大使から頂いたこの言葉が、強く心に残 っています。戦禍で辛い思いをしている人々が居る中で、私はどうあればいいのかと、 1 年前のあの日から考えていました。しかしこの言葉を頂いてから、私は精一杯幸せ を受け取ろうと、そしてそれを他の人にも繋げようと思えるようになりました。 (わかな)
この活動に参加することで、「気がつく力」がより身についたような気がします。 街頭募金では、ウクライナの女性が私たちの姿を見て、喜んでいた顔が忘れられませ ん。そしてみんなと活動をして、自分がとても難しいと思うようなことはたくさんあ りましたが、今の世界の現状をより知り、自分でも気がついて行動することで、少し でも誰かのためになれるのがとても嬉しかったです。 ヒョウが降る中、みんなで立って募金箱のお金が落ちないように大切に守ったのも思 い出の中に残っています。 これからもこの活動を生かして、自分でも「気がつき」、アクションをとっていきたい と思います。(かりーな)
<学生から届いた報告書>