2年が経過しても…

ウクライナ危機から丸2年が経過した現在も、戦火は収まりません。亡くなったウクライナ兵の数は、3万1000人。命を奪われた民間人は少なくとも1万582人に上ります。

「ひとつの命から世界を変える」をモットーに、一人ひとりに寄り添って活動することを掲げているADRAは、4月1日、国連世界食糧計画(WFP)を介して受け取った食品パッケージを、ハルキウ州クピャンスク市の住民に622セット、ティシチェンコフキ村には104セット、キンドラシフカ村には240セット届けました。

パッケージを積み下ろす

クピャンスク市は前線の隣に位置する地域であるため、このようなセットが配られるのは月に一度のみです。が、クピャンスク市に住むすべての人に行き渡るように配付されます。

ボランティアたちは支援を待つ人々の下へ辿り着くためにフェリーを使用したのですが、食料パッケージ運搬中に砲撃を受けたため、別ルートで帰路につきました。

国連世界食糧計画(WFP)の支援物資を運ぶ

また、ADRAドイツ支部と協働で、ザポリージャに住む人々への移動支援も行っています。

住民は無料でバスを利用できます。同バスは6つの集落を行き来しており、2024年1月30日から4月4日までの間に609人が乗車しました。

PEACEプロジェクトの一環であるこの移動支援は、ステップネ村議会の要請にADRAが応じたものです。

ステップネ村にはおよそ6,000 人が住んでおり、国内避難民約400人の避難所にもなっています。砲弾が飛び交う場所の近くであることから、同地域では通常の交通機関が寸断されている状態です。

無料のバス

このプロジェクトは空の便でのサポートも続けており、2024年1月29日から4月4日までに、合計3,823人がザポリージャ、ヘルソン、ドニプロペトロウシク地域の航空便を利用しました。

今後もADRAは、常に現地のニーズに合った活動を心がけていきます。引き続き、皆さまの温かいご支援を、よろしくお願いいたします。

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