ウクライナ 支援が届きにくい所にも物資を運ぶことが出来るようになりました

ウクライナの東部と南部は、戦況が激しいです。その地域に住む住民は、とりわけ支援物資を必要としているにも関わらず、インフラが破壊されてしまったが故に人道支援物資を届けにくい課題がありました。

ADRAは、物資輸送用トラック2台を調達し、ウクライナのハルキウ州、ザポリージャ州、へルソン州、ドネツィク州に移動式コンテナ倉庫を設置することで、支援物資が特に足りていない人々にも物資を届けられるような、人道復興ラインである物流システムを構築しました。

2023年11月 20トン・トラックいっぱいに人道支援物資を載せて、届ける

この「ウクライナ国内における公共サービス機能および物資輸送体制の復旧支援事業」は、皆さまからの温かいご寄付と、日本NGO連携無償資金協力の助成を受けて実施しました。2023年11月27日を以て、物流インフラを整える活動を、無事完了しました。

本事業で構築したトラックやコンテナを活用して、16台の大型発電機を、ハルキウ州、ザポリージャ州、オデーサ州の医療機関に、それぞれ4台、4台、8台、届けました。

発電機を受け取った医療従事者は、「電力が乏しく、それ故に救うことが出来なかった命がありました。私たちは、ずっと発電機を待ち望んでいました」と涙を流して受け取ってくださいました。

2023年8月ハルキウ州の病院に発電機を設置時の様子

本事業で構築した物流インフラは、引き続き、支援を必要としている人々に物資を届けるための活動に役立てられます。

2023年11月 コンテナ倉庫の前にて、支援物資を受け取る住民たち

私たちの活動に温かいご理解とご支援をお寄せくださる皆さまに、心より感謝申し上げます。

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