未だ厳しい状況が続くウクライナで、ADRAは住民の方の命をつなぐために活動しています。危険が多い地域から、より安全な地域へと、住民の方が避難できるようにすることもそのひとつです。
住民の方の中には、移動に難しさを抱える方もいます。障害をお持ちの方々や、重い病気にかかっている方々です。自分の身に危険が差し迫っていると感じながらも、自力で移動することができないとしたら、とても大きな不安を抱えることになってしまいます。
ADRAは、専門的な輸送手段を用いて、障害や病気をお持ちの方々も安全に避難できるように支援しています。こうした方々の避難には、車椅子のまま乗り降りできるバスと、救急車を使います。実際に、戦火の激しいウクライナ東部のドニプロから、より安全なウクライナ中部のウーマニへの避難を手伝うことができました。
皆様からのあたたかいご支援が、こうして命を守る活動へとつながっています。
また、「自分には何もできない」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、こうしてこの記事を読んでくださっていることも、支援のひとつです。
皆様のお気持ちを、様々なかたちでウクライナに届けられるように、ADRAはこれからも活動を続けていきます。
執筆:総務・広報担当 東 晴香