深刻な危機が続いているウクライナでは、人々の苦しい暮らしが続いています。
南部のへルソン州、東部のイジューム州、北東部のバフムート州などでは、ライフラインが断たれ、600万人のウクライナ人が電気を使えない生活を送っています。
地域によっては気温がマイナス20度にもなる極寒の冬が始まり、食料や安心して温かく過ごせる環境が必要とされています。
ADRAは、命をつなぎ笑顔をとりもどすためのあらゆる支援に取り組んでいます。
先週は、砲撃の合間をぬってルハンスク地方へ280箱の食料セットと、215個の焼きたてのパンを届けました。
この地域で配った食料セットは、累計で10万個を超えました。
ドニプロペトロウシク州、ヘルソン州、ハリキウ州にはこの1週間で約7,000本の水を届け、そのほか、給水設備が破壊されたり、十分な水が手に入らない地域に12.5万リットルの水を支援しました。
公共の交通機関がすべて止まってしまった地域での無料バス運行支援も継続しており、年金の受け取りや通院、買い物など、1700人以上に利用されています。
寒い冬を乗り超えるために必要な支援にも取り組んでおり、複数の市町村に対して発電機を提供しました。
また、命の危険がある地域からの避難支援も継続しています。
先日は、治療が必要な状態にも関わらず、電気も水も燃料もない中、毎日砲撃がある地域から避難できずにいた家族に救急車を手配し、治療と暖がとれる環境を支援することができました。
皆さまからの温かいご支援のもと、WPFやユニセフのほか、多くの支援パートナーと共に、これらの活動に取り組むことが
できておりますことを心より感謝申し上げます。
今も厳しい状況が続いているクライナの方々に寄り添った支援を届けられるよう引き続き温かいご支援をお願いいたします。
(文責:広報担当 永井温子)
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