2月6日未明に起きた、トルコ・シリア大地震。
内戦が10年以上続き、国民の70%が人道支援を必要としていると言われるほど、もともと人道危機に瀕していたシリアも
今回の地震で大きな被害を受けました。
多くの方が犠牲になり、厳しい避難生活を余儀なくされている方が大勢います。
アドラは、震災直後からシリアの中でも特に被害の大きかったアレッポとラタキアを中心に、食料の配付など、支援を必要としている方、一人ひとりに寄り添う支援を開始しました。
今日は、ラタキアで震災前日に父親になったボーグ・イスラムさんのお話を紹介します。
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2023年2月5日、夕方ごろ妻が女の子を出産しました。
名前はパメラと名付けました。
私たちは深夜ごろ帰宅し、娘の誕生の感動を胸に、何度も涙ぐみながら眠りにつきました。
翌朝4時15分、地震が始まりました。
私の家も揺れていました。
すぐに、まだ出産の疲労が残る妻の元に駆けつけました。
私たちは急いで子どもを抱え、3階の我が家から駆け下りました。
天気が非常に悪い日でした。
通りに立っていると、私たちの目の前で家が崩れ始めました。
私は、流れ出る涙を止めることができませんでした。
妻と、生まれたばかりの娘が無事だったことは何よりの救いでした。
震災後、家を失い、実家に住んでいる私に連絡をくれたアドラに感謝しています。
実家は遠隔地にあるため時間通り通勤することが難しく、仕事を失いました。
産後間もない妻に満足な食事を食べさせてやることも困難でした。
離れたところに避難したにもかかわらず、この地域で地震の影響を受けたすべての人に迅速に支援を届けてくれた
アドラに心から感謝します。
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地震被害はとても大きく、全容を把握することは実際、とても難しいことではありますが、ボーグさんのように、支援を必要としている家族に寄り添いながら、私たちは今後も緊急支援活動を続けてまいります。
被災された方々が必要としている支援を一早く届けることができるのは、ご寄付をお寄せくださる皆さまや、また私たちの活動について発信してくださる皆さまの温かいご協力のおかげです。
心より感謝いたします。
(文責:広報担当 永井温子)
皆さまからの温かいご寄付をお待ちしております。
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