温かいご支援をありがとうございます。
2月20日の食料配付で会った男性がご自身が体験したことを話してくださいました。皆さまのご支援によってこの日届けたものは食料ですが生きる力をも支えていることを感じさせられました。辛いお話ではありますがご紹介させていただきます。
食料配付を受け取る男性 撮影:ラタキア県アルハッファ、2023年2月20日
私はパン屋を営んでいました。地震が起きたときも私は早朝から家をでてすでにパン屋で仕事をしていました。大きな揺れを感じ、家にいる妻や子どもが心配で恐怖を感じながら家に飛んで帰りましたが、そこで見たものは、完全にくずれた我が家でした。
レスキュー隊が来て、子どもたちを助けてくれましたが残念ながら妻は命を落としました。
子どもたちは骨折をしていたので2日間入院し今は母の家に身を寄せています。
地震が起きてから、パン屋は休業しており今は仕事をしていません。母親を失った子どもたちの悲しみも大きく生きていくことを辛く感じます。この食料が私たち家族の支えです。
シリア・ラタキア県アルハッファに住む男性(60歳)
今回の地震で犠牲となられた方はトルコ・シリア合わせわかっているだけでも50,000人を超えます。
今、すべてを失ってしまったと感じ大きな悲しみがある中でまず食べることで生きる力を少しずつでも取り戻せればと願わずにはいられません。
ADRAではこの男性のように調理ができる環境に避難されている方にはお米や小麦、油、缶詰などの食料を2週間分のパッケージにしてお渡ししています。
5,000円でひと家族2週間分
10,000円でふた家族2週間分の
食料を購入することができます。
皆さまの温かいご支援に心から感謝申し上げます。
(文責:マーケティング・広報 栗栖一郎)