トルコ、シリアの国境近くで発生した大地震の両国の死者数はこれまでに計2万8千人を超え、国連は、被害の全容はいまだ不明だと伝えています。
アドラはこれまでの支援活動の経験を生かし、発災当日から、シリア国内で被災者支援を開始しました。
現地から届いた被災された方の声をお伝えします。
カトゥーンさんは、65歳の女性、アレッポのアルファルドス地区で一人暮らしをしていましたが、自分の家が地震による被害を受けてしまい避難せざるをえませんでした。
カトゥーンさんは以下のように経験を語ってくれました。
「夕方頃に、家全体が激しく揺れているのを感じました。私は飛び上がり、靴もはかずに外に飛び出しました。
そのまま、学校の近くにある一番近い避難場所に向かいました。他に行く先は知らなかったのです。
家が倒壊したら、がれきの下に閉じ込められてしまうかもしれないという心配で頭がいっぱいで家から何か持ってくるか、
何も考えることもできませんでした。
避難先には、はじめの大地震で家を失った人がすでにたくさん来ていました。
私の家も大きく破損していて、いつ倒壊するかも分からないような状態です。
状況は本当に悲惨でした。
食べ物も水も、暖房もありません。
避難所といっても、ただ頑丈な屋根があるだけで、多くの人が悲しみにくれ、現状を受け入れられず、気持ちを落ち着かせることさえできませんでした。
避難所には赤ちゃんの泣き声が響き、家族を失った人の嘆きと悲しみでいっぱいでした。
翌朝、アドラがやって来て、私たちがまだ何も支援を受けていないことを知ると、水やパン、缶詰めやティッシュを配付しはじめました。
カトゥーンさんは目に涙を浮かべて伝えます。
「アドラの皆さん、私たちを気にかけてくれて本当にありがとう。支援物資を届けてくれて本当に感謝しています」
カトゥーンさんの感謝の言葉は支援をくださった皆さまへ向けられています。
アドラは今後も、被災された方一人ひとりに寄り添い、支援を続けてまいります。
引き続き、皆さまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。
ADRAシリア・トルコ地震被災者支援特設サイト
https://www.adrajpn.org/Emergency/turkey_syria_earthquake.html?utm_source=adra_blog&utm_medium=c_ts&utm_campaign=ts2023&utm_term=here&utm_content=staffonsite
Yahoo!ネット募金をご利用の方はこちら
https://donation.yahoo.co.jp/detail/5186021
(文責:広報担当 永井温子)