3 万6965 名のランナーが都内を駆け抜けた「東京マラソン2024」から、早くも1か月が過ぎました。
今回、ADRA Japanは、初めての試みとして、チャリティの寄付先団体となりました。
東京の街を走り、爽やかな汗をかけるランナーがいる反面、世界中には明日の命さえままならない人々の存在があります。
そうした方々のために、“走れる幸せを誰かの幸せにつなげよう”と私たちはチャリティに参加しました。お陰様で、世界各地から30 名のランナーが、私たちの呼びかけに応じてくれました。
ADRA Japanは、30名のチャリティランナーに、記念品としてオリジナルTシャツをプレゼントしたのです。
ADRAのカラーであるグリーンをベースに、ホワイトで団体名を記し、背中には毛筆体で「完走」と入れました。グリーンとホワイト、そしてシャツの前面のデザインは、NBAの強豪、ボストン・セルティックスの練習着っぽくしてみました。
東京マラソン2024は終了しましたが、先日、私たちが贈ったTシャツを、ランナーのお母さんが着ている写真がメキシコから届きました。
差出人はメキシコシティに住む、マール・エスコトさんです。
和食が好きだと話していた彼女は、記していました。
「今回の東京は、私が走ったマラソンのなかで最高の経験になりました! 東京はとても美しく、出会った人々も皆親切で、感激することばかりでした。可能なら、毎年訪れたいですよ。
それが不可能な場合でも、少なくとも 2 年後には戻ってくるように努めたい。日本は探究し、学ぶ価値がある国だと感じました。
でね、このグリーンのTシャツ、とっても気に入っているんです。色も素敵だし、漢字も恰好いいです」
エスコトさんに「完走」の文字には、「42.195kmの長い道程、フィニッシュまで頑張って走ってください」という願いと「あなたの人生の目標も成し遂げてください」というADRAの思いを込めましたと説明すると、彼女は言いました。
「いいですね! 私の目標は、人生で出会うすべての事柄を楽しみ、日常の美しさに触れ、自分の手に触れる物に、どんな形であろうと貢献することです。人々が祝福を分かち合えば、喜びは倍増すると考えています」
そして、幸せを分かち合いたいからこそ、お母さんにもADRAのTシャツを着てもらうことがあると、写真を送ってくれたのです。
エスコトさんは、仕事の傍ら、すでに次のマラソンに向けトレーニングを開始しました。
ADRA Japanも、「ひとつの命から世界を変える」をモットーに、一人ひとりに寄り添った活動を続けていきます。