3 月3 日、3 万6965 人のランナーが、思い思いに都内を駆け抜けた東京マラソン2024。
男子はケニアのベンソン・キプルト選手が、女子はエチオピアのストゥメ・アセファ・ケベデ選手が優勝を飾りました。キプルト選手は2 時間2 分16 秒、ケベデ選手は2 時間15 分55 秒で共に大会新記録をマークしています。
ADRA Japan も東京マラソン2024 チャリティにはじめて寄付先団体として加わりました。
自分のフィニッシュに向かって走る。平和な空の下で汗をかく。そして、エントリーした方々が沿道の人たちと、笑顔で笑い合える日常があることへの幸せを感じる一方で、世界中には明日の命さえままならない人々の存在があります。そうした方々のために、チャリティを盛り上げていけたらと考え、参加しました。
“走れる幸せを誰かの幸せにつなげよう”そんな思いが、今回のADRA の出発点です。だれもが気軽に社会貢献できるきっかけを創ることで、より豊かな社会を創りたいと、4つの寄付プログラムを設けました。
その結果、世界各地から30 名のランナーが参加くださいました。
東京を訪れるのは3 度目で、42.195km に挑むのは初めてというウィリエン・ニコラス(29)さ んは半年前、ダイエット目的で、母国インドネシアで走り始めました。
東京マラソン2024を前日に控え た日、ニコラスさんは言いました。
「日本人は温かいですよね。来日する度に、そう思います。僕は、強いメンタルを作りたかった んです。それで毎朝、早く起きて走るようにしました。心も体も健康になるためのランニングです。
といっても、週に17km くらいですから、42.195km を走り切れるかなという不安があります(笑)。 ただただ、チャレンジしたかったんですよ。ADRA とは宗派が違うのですが、僕もクリスチャン なので、チャリティには関心があります。
自分が走ることで苦しんでいる人たちの役に立つなら、 是非!と考えて東京行きを決めました。」
ニコラスさんの背にも、沿道を埋めた日本人から沢山の声援が飛びました。スポーツには、国を 超えた絆が生まれることを、私たちは改めて感じました。