肌に刺さる風が冷たくなってきましたね。アメリカの街ではカボチャが山積みになって売られている様を目にします。そうです、ハロウィンが近づいてきました。
一方で日本の10月は、神無月(かんなづき)と呼ばれます。島根県出雲では、神在月(かみありづき)と称するそうです。日本中の神様が出雲の国に集まるので、土地土地の神がいなくなってしまうことから、島根を除いた地域では「神無月」、出雲では「神在月」となるとのこと。
日本でもハロウィンで盛り上がるようになった昨今、街は賑わいを見せます。カボチャを彫ったり、お菓子を配ったり、奇抜な衣装を着たりするのは、ハロウィンの伝統の一部です。
ハロウィンの祝日は、古代ケルトのサムハイン祭がルーツとされています。人々が火を焚き、衣装を着て夏の終わりに幽霊を追い払い、収穫を祝ったのです。
8世紀に教皇グレゴリウス3世(ローマ教皇)が、聖人を讃える日を11月1日と定めました。やがて、諸聖人の日の前夜は万聖節前夜として知られ、ハロウィンと呼ばれるようになったそうです。
「Trick or Treat(お菓子をちょうだい。じゃないと、イタズラしちゃうよ)」
と言いながら、子どもたちが仮装して近所を回る姿は、いつの時代も微笑ましく、心を温かくしてくれます。
しかし、ハロウィンどころか、秋の訪れもろくに感じられない人々の存在を忘れるわけにはいきません。紛争地、被災地では食事もままならず、私たちが配付した毛布に包まって過ごす方々がいます。
私たちは、彼・彼女たちが笑顔で平穏な生活を取り戻すことができることを、心の底から祈っています。そのために、可能な限りの支援活動を続けてまいります。どうか、皆さまの温かいご支援を、よろしくお願い致します。