今、インドは平均気温が40℃~44.4℃という記録的な熱波に見舞われています。
インド史上最長とされる、この容赦のない暑さのなか、100人近くの命が失われ、数百人が体を壊し、9,800件近くの森林火災警報が出されました。そして今、状況は悪化しています。
降雨量が例年を下回ったため、干ばつも深刻化し、農作物の不作、水不足が起因となって、農村にも計り知れないダメージを与えました。インド気象局(IMD)は、エルニーニョ現象が沈静化した4月から6月にかけて、熱波日が増加すると予想。マディヤ・プラデーシュ州、グジャラート州、ビハール州などの地域は、長期間にわたる猛暑に耐えねばならないと発表しました。
インド政府は、干ばつを軽減するために緊急措置を講じています。
首相は、備蓄を呼びかけ、政府は、テレビ、ラジオ、ソーシャルメディアを通じて、地域の言葉を用いてタイムリーな情報を伝え、国民の意識と森林火災の鎮圧を目指しています。医療も充実させるべく動いています。
ADRAは現地のニーズを調査し、食料確保と生活支援のために280世帯へ現金給付を実施しました。
さらに、熱波が起因となる課題に対処できるよう、きれいな水、扇風機、水分補給キットなどを避難所に提供し、多くの方が避難できるように活動中です。
私たちは引き続き支援を継続し、猛烈な暑さの影響を受けた地域社会の苦しみを可能な限り減らし、回復力を促進するために活動していきます。
皆様の温かいご支援を、よろしくお願いいたします。