ADRAは洪水の被害に見舞われた、カザフスタンの北部在住の方へのサポートを続けています。
ロシアのウラル山脈、カザフスタン、そしてカスピ海に繋がるウラル川は、ヨーロッパで3番目に長い川です。
それが雪解けによって増水し、ロシアとカザフスタンの国境に築かれた堤防が壊されてしまいました。
4月11日の時点で、両国合わせて10万人以上が避難する事態が生じています。
カザフスタン北部では10か所以上の地域が大洪水の影響を受け、村や都市だけでなく主要幹線道路も飲み込まれました。
カシムジョマルト・トカエフ大統領は、「規模や被害の大きさからして、80年ぶりの災害になるかもしれない」と話しています。
カザフスタン政府は、9万6,000人あまりが住居を追われ、約3,000人が航空機で救出されたと発表しました。
レスキュー隊は高齢者や子どもを優先に避難させ、何名かは腕に抱いて救助しました。
現在、1万2,000人以上が、学校や体育館などの避難所で生活しています。
ADRAは避難を強いられたカザフスタンの人々に、少しでも食料や水を届けられるよう努めています。
馬に荷を引かせながら、栄養価の高い食料を提供することを考え活動中です。
引き続き、皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。