バヌアツでの女性支援

オーストラリアのケアンズから海をはさんで東におよそ1,800km。80あまりの島々が南北約1,200kmにわたって広がる群島が、バヌアツ共和国です。

人口は32万6,000人。1980年7月に、74年間におよぶイギリスとフランスの共同支配から独立しました。国名であるバヌアツとは「自分たちの土地」を意味しています。

軍隊を持たず、人口のおよそ7割が自給自足で農業を営んでいる国です。

そのバヌアツ共和国は、2022年12月13日に、オーストラリアと安全保障協定を結びました。災害救助や防衛、治安維持などで協力する内容に署名したのです。

一方で、オーストラリアと対立する中国は、ソロモン諸島との安保協定を締結しています。オーストラリアが、太平洋諸国における中国の影響力拡大を警戒したが故の協定という見方が一般的です。

ADRAオーストラリアが取組む「ブロッサム・プロジェクト」は、このバヌアツで、昨今深刻な問題となっている家庭内暴力、性的虐待、10 代での妊娠の影響を受けた人々を支援し女性と少女の健康と福祉を支えます。

ADRA の取り組みは、バヌアツの刑務所や地域のラジオ番組、サポートサービスセンターにまで普及し、カウンセリングを提供しています。

傷ついたバヌアツの女性たちが、少しでも心が癒され、日々の暮らしや気持ちに変化をもたらすことができるよう、取り組んでいます。

皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。