カリブ海の小島での活動

今回私たちは、ベネズエラ北部およそ66キロメートルの場所にあるオランダ領のキュラソー島、またベネズエラの沖合に浮かぶ面積294平方メートルの小島、ボネールで精力的に活動するアネット・パリスをご紹介します。

彼女は2011年より、ADRAの一員として人道支援に力を注いでいます。

パリスは語ります。

「それまで、ADRAのことは知りませんでした。私をこのミッションに引き寄せたのは、ADRAの試みを熱心に説いてくれたオランダ人のディレクターです」。

パリスはADRA の働きによって人々の生活が変化する様を、目の当たりにすることに充実感を覚えています。

「対象となる特定のグループや人々をサポートすると、裨益者の方々が自分たちの人生の変化を口にするんですね。それは私にとって、非常にやりがいのあることです」。

新型コロナウイルスの感染拡大は島の経済を衰退させ、かつ、小型ボートで到着するベネズエラ人移民の大量流入など、前例のない混乱をもたらしました。

ADRAは、数百人の緊急避難民がその日を乗り越えるための必需品の用意、仕事の斡旋など、緊急ニーズに対応しました。パンデミックによる制約はありましたが、故郷から逃れてきたベネズエラ人と地元の小島の住民が求める支援に、可能な限り応じられるよう努めました。

「移民たちは働くことを希望していましたが、当時、島には仕事がありませんでした。本当にたくさんの課題がありましたね。まさに、私が置かれた状況は挑戦でした。そこで、ADRAは食料配付を実施する団体や赤十字と協力し、移民の家族やコミュニティを支援したのです。

ADRA の緊急事態への対処、他の機関よりも早く現場に到着するネットワークの強さに私は誇りを感じています」。

彼女は、ウクライナに関する継続的な危機、またカリブ海だけでなく世界中を自然災害が襲った際、ADRAの絆がどのような働きをするかを実際に体験し、手応えを覚えました。

パリスは今後、ADRA が目の前にある緊急のニーズと長期的な解決策、2つの側面を見据えた働きをすること、そして物質的な援助だけでなく、精神的、社会的サポートも含めた総合的な活動が評価されることを望んでいます。

引き続き、皆さまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。

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