【能登半島地震被災者支援第15報】静岡県袋井市から中学生が来てくれました!

温かいご支援をありがとうございます。

ADRA Japanは石川県穴水町を中心に、仮設住宅へ入居される方々への家電支援、専門技術を必要とする被災家屋の片づけや屋根のブルーシート張りへの技術者派遣のほか、移動カフェの活動も継続しています。

7月13日、14日の両日、穴水町へ静岡県袋井市から中学生がボランティアに来てくれました。ADRA Japanと袋井市は、2008年からの長いつながりがあります。(これについてはまたいつの日かお話します)

参加してくれたのは袋井未来create clubに所属する中学1年生から3年生までの生徒10人と、袋井市教育委員会職員や危機管理課職員の方々です。

袋井未来create clubは、地域のために様々な活動を行う袋井市内に在住の中学生のクラブで、活動には自らやってみたいと手を挙げた生徒さんが参加します。

2024年度は「防災」がテーマということで、第1弾としてADRAを通して能登半島でのボランティア活動が企画されました。このボランティア活動の経験を地元に持ち帰って、今後、地域のために何ができるか話し合っていくそうです。素晴らしい活動ですね。

活動は、穴水町の仮設住宅2か所に分かれて移動カフェを行いました。

袋井市の特産のクラウンメロンを持参いただき、来られた方に振る舞うと、皆さん大喜び。「うわー甘いねー!」「今まで食べたメロンの中で一番うまい。」などと声と合わせてお話され、会場は一気に笑顔でいっぱいになりました。

クラウンメロンを丁寧に切る
メロンを食べながらそれぞれ住民の方と交流
方言講座

住民の方とメロンを食べながら、発災当時の様子や穴水町の地域のことなど、いろいろなお話を聞きました。途中、住民の方が方言講座をしてくれる場面も。「おおめる」は、「茹でる」という意味と知り、感心しきりの生徒さんたちでした。

もう1つの仮設住宅では、生徒さんが事前に考えてくれていた企画も行うことができました。

お題の曲のイントロのみピアニカで弾き、それを聴いて曲名を答えてもらうイントロクイズでは、曲名が出てきそうで出てこないもどかしそうな表情から思い出した時の表情に変わった瞬間の嬉しそうな様子が印象的でした。みんなで一緒に歌う場面もありました。

イントロクイズをする生徒さんたち

また、折り紙教室も開きました。

作ったのはちょっと時間が必要なコマでしたが、中学生たちが優しく教えてくれたので、皆さん根気強く折り進め、完成した時は歓声が上がりました。

完成したコマの折り紙を手に

お別れの時、何人かの住民の方が涙を流されていました。

あるお父さんは、「本当にあなたたちに元気をもらった!受験生がんばれよ!エールを送る!」と泣きながら大きな声で気持ちを伝えてくれました。

参加した生徒さんの中には、被害の状況を目の当たりにして言葉を失う子もいました。また、被災された方々がどんなことを望んでいるか考え、自分から行動する子もいれば、住民のみなさんの笑顔に触れ、前向きに生きる大切さを感じた子もいました。それぞれに心が動く、貴重な2日間になったようです。

生徒の皆さん、またぜひご参加くださいね。

能登ポーズでパチリ

(執筆:国内事業課)

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