【能登半島地震被災者支援第18報】住友ファーマ労働組合の皆さまがボランティアに来てくださいました!

いつも温かいご支援をありがとうございます。

7月13日、住友ファーマ労働組合より13名の方が石川県穴水町へボランティアに来てくださいました。同組合の皆さまは、社内で募金活動に取り組んでくださっただけでなく、現場で少しでも貢献できればとお問い合わせいただき、今回の活動が実現しました。お忙しい中に、時間を見つけて来てくださいましたことを心より感謝申し上げます。 

「能登半島は天候が変わりやすい」というのは、住民の方々からよく聞くお話ですが、同組合の方々がボランティアにきていただいた時期も例外ではなく、梅雨の合間の、大変蒸し暑い1日でした。皆さんには2グループに分かれていただき、穴水町七海地区の住民宅倉庫や小屋の廃棄物搬出と移動、甲地区住民宅の片付けなどお願いしました 。

穴水町では損壊した家屋の公費解体が進められています。一方で、被災された住民の方からは、ご自宅の解体や今後の生活についての不安、これまでの光景が失われる寂しさなどをお聞きすることがあります。特に、奥能登地域で見られる伝統家屋をどのように残すかということが課題になっています

住民の皆さんの中には、「できれば住み続けたい」と考えている方もいれば、「後世のためにやむを得ず解体に踏み切る」という方、「解体後に同じ場所に再建したい」という方など、望みは様々です。

ADRA Japanでは、お一人おひとりの気持ちに寄り添いながら、建築士さんや大工さんと協働し、能登の伝統家屋を可能な限り残す方法を模索しています。特に伝統技術をもつ職人さんが今ではほとんどいないという現状の中、同じような家屋を再建するのはとても難しいことです。そのため、瓦や柱、建具など、貴重な素材を保存しながら、復興を支えることを目指しています。こうした中、解体するご自宅から残して置きたいものを一時的に保管できる倉庫を確保することが急務でした。

今回住友ファーマ労働組合の皆さまには、保管場所として使わせていただけることになった倉庫の片付けにご協力いただきました。倉庫には、大量の木材や農業用具などが散在してあったため、片付けるにも人手が必要な状況でしたが、皆さまに来ていただいたことで、十分な保管スペースを確保することができました。住民の皆さまの歴史と思い出のつまった家屋の一部を大切に保管することができるようになり、心より感謝しております。

ボランティアを終えた住友ファーマ労働組合の方々らは、「被災地支援への貢献や想いを寄せることができました。また、今後も機会なども見て、ボランティアのご相談などもさせていただくかもしれません。よろしくお願いいたします」 と、大変有難く心強いお言葉をいただきました。住友ファーマ労働組合の皆さま、温かいご支援、誠にありがとうございます。

引き続き、穴水町では住民の方を第一に考えた支援を実施してまいります。

今後とも温かい応援をいただけますと幸いです。

(執筆:国内事業課 大澤明浩)

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