特定非営利活動法人ADRA Japan(東京都渋谷区 / 以下、ADRA Japan)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するエチオピアでの取り組みを報告するため、4月21日にオンラインイベントを開催いたします。
ADRA Japanは、以前よりエチオピアのクレ難民キャンプ(4.6万人規模)にて南スーダン難民を対象としたトイレ建設や、衛生啓発活動を行ってきました。しかし、まだ難民キャンプの環境は十分ではなく、今後も継続的な支援が必要です。
そのような中、新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、難民キャンプで暮らす多くの難民も感染の危険にさらされています。
この状況を改善するため、ADRA Japanはクレ難民キャンプ内に新たな手洗い場を設置したいと考えており、今回のイベントを通して現状を報告し、資金を募ることにいたしました。
皆さまのご参加をお待ちしております。
新型コロナウイルス感染症対策において、エチオピアには重症者に対応できる病院が少ないなど、医療体制が整っておらず、感染が拡大した場合のリスクが極めて高い状況です。
感染者数は昨年8月をピークに感染者数は減少していましたが、2021年1月末から感染が再び拡大し、4月1日の新規感染者数は2,372人にまで上昇しています。
ADRA Japanが支援しているエチオピアのクレ難民キャンプは、内戦が激化した南スーダンから多くの難民が流入した2014年に設立され、現在約4万5000人の難民が暮らしています。
キャンプ内でのこれまでの新型コロナウイルスの感染者は21名とされていますが、検査キットの不足から2020年10月以降ガンベラではほとんど検査が行われていないのが実状です。
キャンプ内の学校は、感染症拡大による非常事態宣言の発令を受け、2020年4月より6か月間に渡って閉鎖されていました。非常事態宣言解除に伴い10月から徐々に授業が再開されたものの、難民キャンプ内の学校の多くは衛生設備や体温計などの備品不足、教室の広さが十分でないなど、リスクを抑えた学習環境の実現には多くの課題が残されています。
難民キャンプは人口密度が高く、衛生環境も悪いため、感染症が発生すると急速に拡大してしまいます。
これを防ぐためには、ひとりひとりが衛生面に配慮して生活することが大切になってきます。
現在、クレ難民キャンプには難民キャンプの自立を目指して現在20以上の機関や団体がさまざまな分野で支援に携わっています。その中でADRA Japanは2017年7月から難民による難民のためのボランティア組織「水衛生委員会」が機能するように活性化し、よりクレ難民キャンプで衛生知識の普及と実践による習慣化を通してキャンプ内の衛生環境を向上させることを目標に事業を実施しています。
今回のプロジェクトで、ADRA Japanは難民キャンプ内の学校もしくは子どもたちにとってアクセスの良い場所に手洗い場の設置をしたいと考えています。エチオピアを含む途上国では手洗いが安価で効果的な感染対策として推奨されていますが、このような基本的な予防さえも十分にできない場所は多くあり、クレ難民キャンプもそのひとつです。
私たちが不自由なく行っている手洗いという最も基本的な感染対策を、エチオピアにいる難民の生徒たちにも届けることができるよう、ご支援をよろしくお願いします。
報告会では、エチオピア現地駐在員と東京本部の事業担当者がメインスピーカーを担当します。
皆さまに広くエチオピアのことを知っていただけるように、今回の手洗い場設置事業だけではなく、文化や人々の日常生活やADRA Japanが行ってきたこれまでの活動内容についてもお話しする予定です。
どうぞお気軽にご参加ください。
イベント概要
【日時】 4月21日(水)19:00~20:00
【参加費】 無料
【定員】 約100名(申込順)
【対象者】 どなたでもご参加いただけます
【参加方法】オンライン会議システムZoom(PC、スマートフォン、タブレットなどでご参加ください)
【申込期日】 4月19日(月)
【申込方法】
下記URLにアクセスし、必要な情報を入力、送信お願いします。イベントの前日にオンライン報告会参加に必要なZoomのURLをお送りいたします。
お申し込みフォーム https://forms.gle/auY14ATTCscrTzWY9
【お問い合わせ】
特定非営利活動法人 ADRA Japan(アドラ・ジャパン) 担当:會田、三原
電話番号:03-5410-0045
(現在スタッフのほとんどが在宅勤務を実施しております。できる限りメールでのお問い合わせにご協力をお願いいたします。)
Email:event_adra@adrajpn.org