目標額20万円で、屋外で排泄せざるを得ない状況になっている難民の方が安心して使える緊急トイレを16基作ることができます
国際NGOアドラ・ジャパン(助在地:東京都渋谷区 理事長 柴田俊夫 以下、アドラ)は、日本最大級のインターネット募金サービス「Yahoo!ネット募金」を利用して衛生環境の悪化と性犯罪の危険が高まる南スーダン難民キャンプに緊急トイレを作るための募金を開始しました。2021年11月7日までの1か月間で、緊急トイレを16基作るための資金を募ります。
南スーダンは紛争と治安悪化、自然災害と気候変動の影響により危機的な状況に直面しています。
2018年に和平合意が締結され、2020年2月から暫定統一政府が発足しましたが平和への歩みはなかなか進展せず、暴力行為に巻き込まれて命を失う人は前年の2倍となりました(2020年)。紛争だけでなく、2020年はサバクトビバッタの大量発生により農地が被害を受け、2021年には大洪水が起こり、さらに新型コロナウイルス感染症の影響も長期化しています。人道支援を必要としている人は前年より80万人増え、その数は830万人にも上っています。
このような状況の中、自宅を離れて避難生活を送っている人たちは増え続けており、170万人が国内避難民として、220万人が難民としてウガンダ、スーダン、エチオピア、ケニアといった近隣国で生活しています。
エチオピアには南スーダン難民のうち37万人が避難しており、そのほとんどがガンベラ州にある複数の難民キャンプに滞在しています。和平合意が締結されても難民の帰還は進むどころか増加しており、今年に入ってからも新たに数千人がエチオピアに到着しています。
アドラは2014年より、他の援助機関と協力してエチオピア・ガンベラ州のクレ難民キャンプの水・衛生の分野の支援に取り組んでいます。クレ難民キャンプでは下水道などのインフラを整えることは難しく、恒久的な水洗トイレを作ることはできないため、土壌を汚染しないように気を配りながら、穴を掘ってトイレを作り、その穴がいっぱいになったら埋めてまた新しいトイレを作っています。
難民として暮らす方々が自分たちでもトイレを作れるようトレーニングにも行い、46,000人が暮らす難民キャンプの衛生環境の改善を図ってきていますが、トイレの数はまだまだ十分ではありません。
9月から現地に赴任し活動に当たっているアドラ駐在スタッフの辻本によると、新しく到着した難民の方々は特にトイレが利用できない状況で、現在多くの新規難民は屋外で排せつせざるをえず、感染症まん延のリスクが高まっています。また夜間は、住居から離れた場所での屋外排せつは危険を伴います。クレ難民キャンプの人口の約9割が子どもと女性であるため、性暴力や強盗といった犯罪の被害を生まないためにも、緊急トイレの建設が急務です。
今回の募金で必要資金が集まり次第、現地では緊急トイレの工事をスタートする準備が整っています。募金はTポイントなら1ポイントから、クレジットカードなら100円からの寄付が可能で、Yahoo!ネット募金の https://donation.yahoo.co.jp/detail/5186010 で受け付けています。
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