雪と雨により寒さが厳しくなっています。【ネパール地震被災者支援】

温かいご支援をありがとうございます。

地震発生から3週間が経とうとしています。

11月12日までに確認された被害は、死亡者154人、負傷者364人。家屋全壊26557棟、一部損壊35455棟にのぼっています。人々の生活を支えていた家畜も犠牲となり、牛23頭、ヤギ・羊286頭、水牛35頭、養鶏1180羽が失われました。

被災地のジャジャルコット郡では、すでに雪もちらついています。厳しい冬が迫っていることで、被災した人々はさらなる苦境に追い込まれています。

被災地では雪も降り、寒さが厳しくなってきている。撮影:ジャジャルコット郡 2023年11月9日

寒さを少しでも凌げるよう、雪や雨から身を守れるシェルターや防寒着の確保が急務となっていますが、もともとかなりへき地であることから、人々が自力で物資を手に入れることはとても難しい状況です。

そこでADRAは、現地パートナーとの連携のもと、毛布や防水シート、防寒にも役立つ薄手のスポンジのようなポリエチレンシートを配付しています。

ADRAが配付した防水シート1300枚 撮影:2023年11月7日 ジャジャルコット郡
グレーのポリエチレンシートは各世帯2枚ずつ配布 撮影:2023年11月8日 ジャジャルコット郡

防水シートは屋根代わりに、グレーのシートは、地面に敷いて、その上で寝袋に入り睡眠をとったり、食事をしたりするのに重宝されています。地面から伝わる冷気や湿気を遮ることができるため、寒さを軽減できる防寒用品として役立っています。

このように、現場ですぐに役立つ支援を届けられるのも、ご寄付をお寄せくださる皆さまのおかげです。心より感謝いたします。

現地でのさらなる調査をもとに、今後必要になると考えている活動は以下の通りです。

・保健施設の建築:2件(地震で倒壊した建物のため)
・仮設テント:2棟(一時的な医療行為の場所)
・医療の提供
・冬季救援キット:6000セット(手袋、帽子、湯たんぽ、靴下)
 
予算が許せば、冬季支援キットの内容の充実を図りたいと考えています。

その地形や地震の影響から、支援が届けにくい地域ではありますが、ADRAは引き続き、当地の人々に寄り添って活動を続けてまいります。温かいご支援に心より感謝申し上げます。

被災した女の子2人が、寄り添い合っていた 撮影:2023年11月8日 ジャジャルコット郡

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