2023年3月より皆さまからのご寄付と日本NGO連携無償資金協力の助成も受け、西ネパールのバルディヤ郡で栄養・水衛生環境改善事業を行っています。
10月16日が「世界食料デー」であることから、10月を飢餓や食料問題について考え、解決に向けて行動する1か月としている国も多いようです。
ADRAでも、10月15日に「世界食料デー」のキャンペーン活動をバルディヤ郡中部のバルバルディヤ自治体で実施しました。参加者は「水は命と食べ物の源です」と表記されたTシャツを着て、
「バランスの取れた食事で健康的な生活を!」
「食べ物を捨てる前に、食べられない人のことを考えよう」
「美しい環境で明るい未来を拓こう!」
など、食や安全な水の啓発に関する20種類のメッセージが書かれたプラカードを掲げ、町の住民に食の大切さを唱えながら行進しました。
また、自治体のホールで開催された式典では、食事・栄養・飲料水や衛生について、各参加者が熱い思いで意見を交わすなど、今後のバルディヤ郡の住民に対する健康促進に期待が持てました。
なお、この様子は、ネパールの地方オンラインニュースにも掲載されています。
ネパールは近年、食料安全において進歩を遂げているものの、まだまだ栄養・水衛生分野における懸念は残っています。今後もバルディヤ郡の住民と一緒に歩みながら、人々の健康に対する意識改革を行う必要があります。
ADRAは、一人ひとりに寄り添った活動を行うべく、現地で活躍する地方政府職員・医療関係者・女性保健ボランティアを巻き込みながら、地域の健康改善を目標に活動してまいります。
(執筆:ネパール駐在員 渡辺陽菜)