支援に向け、迫られる厳しい判断

温かいご支援をありがとうございます。

ミャンマーの情勢悪化を受け、これまで、安全に支援を届けられる配付地域の調整を続けてきました。その目途もつき、対象となる避難民の方たちにADRAの支援活動に関する説明をおこない、支援の希望者にインタビューを行うことができました。

支援を希望する方たちには、主に家族構成や避難が必要だった背景について聞き取りを行いました。

「何人家族ですか?」

「いつこの地域に避難をしてきましたか?」

「家族の中に妊娠されている方、障がいがある方はいますか?」

一人ずつ対面で、家族の構成などインタビューをおこないました(2024年1月、バゴー地域)

避難先で不安を抱えながら生活している人々に、スタッフが一人ずつ丁寧に顔を見ながら家庭の様子を聞くことで、希望者の方も安心して答えてくれました。

避難者の家族構成は、母親と小さな子どもの2人家族、9人家族、70歳以上で1人暮らしなど様々です。その中で、より弱い立場にある家族が優先的に支援を受けられるように準備を進めています。

しかし、どの家庭も困窮した生活をしており、優先順位をつけることは難しく、支援を行なう側からすると非常に困難な決断になります。

命からがら逃げてきた避難者の住居(2024年1月、バゴー地域)

厳しい決断をすることなく、一人でも多くの方に支援を届けられるように、引き続きみなさまからの温かいご支援をお願いします。

執筆:ミャンマー事業担当 細見真菜

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