ADRAのコーポレートカラーはグリーンです、私たちはこの色をADRAグリーンと呼んでいます。
この度、リレー形式でADRAグリーンについて各スタッフがイメージしたことをお伝えいたします。
スタッフによるADRAグリーンリレー、ぜひお楽しみください。
あの真っ青な大空の下に広がる緑の広大な大地を思い出すと、今もワクワクする気持ちが止まらない。
2022年5月、私はジンバブエ北部、ザンビアとの国境にほど近い西マショナランド州ニャミニャミ地区にいた。
1日の活動を終え、事務所に戻る途中、現地スタッフがあたり一帯を見張らせる高台に立ち寄ってくれた。
降水量が少なく、必要な生活用水の確保にも困るこの地でも、アカシアをはじめとするアフリカの木々がたくましく根を張り、辺り一帯を緑に染めていた。
茂みの陰からは、今にも野生動物が出てきそうだ。
日本ではとても拝むことが難しいこの景色を前に、私の心は奮い立った。
NGO職員として仕事をしていて、現場に立つ時ほど、心が引き締まることはない。
そんな私にとって、緑は原点回帰をさせる色だ。
初めて私が開発の現場に立ったのは、JICAボランティアとしてケニアに赴任した2017年の4月のことだった。
拠点を置いたのは、ケニア西部に位置するカカメガ県。
年間降水量は1300mmを超え、ケニア国内で唯一の熱帯雨林を有する場所だ。
また「カカメガ」の「カカ」は現地語で「evergreen」を意味する。
カカメガにはボランティアとして現地の役に立つために行ったはずだったが、ボランティア活動をした2年間を振り返ると、周りの人々に助けられたこと・教えてもらったことの方が圧倒的に多かった。
まだNGO職員としてのキャリアは3年の私だが、この仕事をしていて大切にしていることがある。
それは「原点を忘れないこと」。
日々作業に追われ、現地の小さなことまで気にかけてられない、となってしまいそうな時がある。
その度に「現地をないがしろにするいい加減な働き方をするようになったら、この業界を去ろう」と自分に言い聞かせてきた。
奇しくも、私が所属するADRAのカラーも緑だ。
芽吹きの色で、スタート地点を彷彿とさせる色。
ADRAの名前を背負って活動をする日々、このADRAグリーンを目にしっかり焼き付ける想いで今日も仕事をしている。(高橋睦美)
お読みいただきありがとうございます。
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ADRAはこのグリーンカラーのロゴと共に、寄り添った支援を各地域で実施していきます。
引き続き、温かいご支援をお願いいたします。