ADRAのコーポレートカラーはグリーンです、私たちはこの色をADRAグリーンと呼んでいます。この度、リレー形式でADRAグリーンについて各スタッフがイメージしたことをお伝えいたします。スタッフによるADRAグリーンリレー、ぜひお楽しみください。
「好きな色とか、その時何となく気になる色には、その人の深層心理が隠れている。反対に、目にする色が深層心理に影響することもある。」20代初めの頃そう教えてくれたのは、カラーコーディネーターをしている友人だった。
高校入試の面接で、好きな色とその理由を訊かれた。
想定していなかった質問だったが、私は迷いなく赤を選び、「部活動に燃えて、引退した後は受験勉強に燃えていたからです。」と即答した。
実際に、中学生の時は何故か赤が好きで、文房具、靴、ソファ等、何から何まで赤かった。ただ赤いからという理由だけでほしくなるような雑貨もあったくらい、赤が好きだった。
それから20年余りが経ち、大人になった私が目を奪われる色、それは、みどりだ。
太陽を浴びて輝く新緑、夏の風に吹かれる水田、冬の静寂に佇む針葉樹。様々なみどりが、1年を通して私の心を奪う。私だけではない。ここ数年で空前のアウトドアブームが到来している。多くの人が、みどり溢れる自然に癒しを求めているのだ。
そこには、深層心理よりももっと深い、遺伝子レベルで私たち人間に植え付けられたもの、自然の中で生活していた頃への帰巣本能、原点回帰の欲求が働いているのではないかと、密かに思っている。
みどりは、ADRAのイメージカラーでもある。スタッフの間では「ADRAグリーン」と呼ばれるこの色が選ばれた理由は、ADRAの生き字引であるスタッフすらも明確には知らない。
私はその話を聞いた時、人に寄り添うADRAの活動は人間の本質的な行動であり、そのADRAが人間の原点であるみどりをイメージカラーとして選んだことは、必然のような気がした。
多くの現代人が、みどりに癒しを求めている。ADRAも、この世界で多くの人に頼られ、求められる存在となれているだろうか。ADRAグリーンの意味を考えた今日、わたしのみどりに新たな意味が加わった。(守屋円花)
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ADRAはこのグリーンカラーのロゴと共に、寄り添った支援を各地域で実施していきます。
引き続き、温かいご支援をお願いいたします。