一人の地球人として【ロゴの色「ADRAグリーン」について考える①】

私たちADRAのコーポレートカラーはグリーンで、私たちはこの色をADRAグリーンと呼んでいます。この度、リレー形式でADRAグリーンについて各スタッフが考えたことをお伝えいたします。スタッフによるADRAグリーンリレー、ぜひお楽しみください。

3人が地球を囲んで手を取り合っているADRAグリーンのロゴを見かけたことはあるだろうか。

ADRAの活動は、1918年、第一次世界大戦が終わったあと、被災国において 、戦争に苦しむ方々に援助を届けるところから始まった。

現在も「ひとつの命から世界を変える」をモットーに、世界の紛争・災害被災地や途上国において一人ひとりに寄り添う活動に取り組んでいる。

ADRAロゴの緑は調和を表している。

人工物もなにもない、広大な自然の中に一人放り出された時、そこには立場の違いも、貧富の差も、敵も味方も、何もない。自然に対峙したとき、人は誰でもちっぽけな生き物で、どれほど権力を持っていて、どれほど富を持っている人間であろうと、同様に灼熱の太陽は照り付け、凍てつく寒さは襲い掛かる。厳しい自然の中において、富がある人が生き長らえることができるわけでも、権力がある人に自然が牙をむかないわけでもない。

一方で、日々の様々なしがらみも、凝り固まった思考も、自然の中で過ごすことでほぐされ、ニュートラルになり、また明日からの一歩を踏み出すエネルギーが得られる。

自然との調和なくして人は生きられず、この地球に生き続けることもできない。

いつの日か、貧富の差や権力の有無に断絶されることなく、誰もが手を取り合い、自然と調和し、安心した日々を暮らせるように…ADRAロゴのグリーンにはそんな意味も込められているはずだ。そしてそんな日が来ることを願い、日々活動をしている。

生きる日々の中で、不安にとらわれたり、いざこざに巻き込まれたり、悲しみに暮れることもあるだろう。でも地球規模で考えると、自分もちっぽけな一人の人間だ。このロゴを見かけたら、隣人と手を取り合って、この美しい地球の、美しい自然と調和し、どのように生きていくことができるか、考えてほしい。

(堀真希子)

お読みいただきありがとうございます。

今回の記事はいかがでしたか?

ADRAはこのグリーンカラーのロゴと共に、寄り添った支援を各地域で実施していきます。

引き続き、温かいご支援をお願いいたします。

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