【能登半島地震】地震発生から1か月。移動カフェと足湯をおこなっています。

1月1日に発生した能登半島地震の影響で被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。

地震発生から今日で1か月です。

たくさんの方が復旧復興に向けて動いていますが、現地ではまだほど遠い状態にあります。

ほぼ全域で断水が続いていますし、断水復旧の見通しのたっていない地域もあります。

ADRAでは、石川県穴水町でのシャワー提供と並行して、七尾市内で、災害対応バス「ゆあしす号」を使用した移動カフェと足湯の提供を行っています。

今回は、移動カフェと足湯の様子をご報告いたします。

足湯を開始前に当日の注意点や大切にすることを確認

足湯は、足のくるぶしより少し上までお湯につけて暖め、足元から全身の血行を良くします。

発汗作用もあり、体内の代謝も良くなると言われています。

また、足湯の間だけでもゆったりとした時間を過ごすことで、体も心も芯からリラックスすることができます。

足湯の開始と同時に、たくさんの方が来てくださいました。

足を温めながら手を揉みます
赤ちゃんも少しだけ体験してくれました

足湯に来られた住民の方の声をご紹介します。

「これは誰でもできるの? 足がむくんでいるからしてもらおうか。
母親が91で介護がある。和室に入ったけど床ずれとか栄養悪いから、ショートステイいったりしてる。行けるところがあってよかった。きもちいいわー、ふわー(あくび)リラックスして眠くなったよ。足が楽になって気分爽快。」(男性・60代)

「(右足つちふまずの真ん中あたりを指さしながら)ここんところがずっとめっちゃいたんすよ。じしんのとき、はだしでにげたから。今はもう赤札で、住めないっす。市営住宅に入れたっていってよ。いつになるかはわからん。ありがとうっす。」(男性・中学1年生)

「家の中はもう住めない。一昨日まで車中泊していたけど、やっぱ寒いからこっち来た。ずっとそこ(廊下)で寝てる。昨日業者の人が家来てくれたんだけど、壊すの。4月。どうしたらいいのかわからん。ここ追い出されたら。住むとこない。お父さんは何とかなるっていうけど、何もやる気が起きん。心がおれちゃって。」(女性・70代)

「魚屋をやっていたんだよ。魚屋は水がないとできないから、他の人もこまっているよ。まさか正月からね、一年の始まりで、よしこれからだという時に。うちは、屋根が無事だったからよかったけど、母ちゃんと二人きりだし。今も家を片付けてきたところだ。」(男性・70代)

足湯後は集まってお話
ゆあしす号を使った移動カフェをオープン

被災された方が生活をしているのは、避難所にいる方だけではありません。断水などが続く在宅で不便な生活を続けている方や遠方に避難されている方など様々です。

ある避難所で移動カフェをした際には、在宅避難をしている方々もいらして下さり「久々に集まることができて良かった。」「近所の人もどうしているか気になっていたけど、なかなか集まる機会がなかったから嬉しい。」というお声が聴かれました。

高校生たちもくつろいでくれました

本日も、移動カフェをおこなっています。

引き続き、現地の状況に応じたお手伝いをしていきます。

(執筆:国内事業課)

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