【台風2号 続報】浸水被害のあった世帯を1軒ずつ訪問しています

ADRA Japanは、床上浸水436件、床下浸水165件(6月4日11時現在、取手市HP)の被害があった茨城県取手市にスタッフを派遣して支援活動を行っています。 

スタッフは主に自治会館に常駐し、県内の団体さんや支援団体、応援職員さんと一緒に連携しながら、困りごとの相談に来られる住民の方の応対や、必要な機材の貸し出し受付、支援物資の引き渡しなど、都度必要とされることに対応しています。 

取手市災害ボランティアセンターの資機材貸し出しコーナー 

これまでに、雑巾950枚、ペットボトル飲料15箱、市指定ゴミ袋4箱、ブルーシート、簡易トイレ等を寄贈しました。 
 

また、災害ボランティアセンターにもペットボトル飲料10箱をお渡ししています。 

汚水に浸かってしまった家を消毒する薬剤を受け取りに自治会館を訪れた方々。会った方同士での情報交換も行われている

6月9日午前中は、現地では雨が降る中、浸水してしまった600世帯のお宅の個別訪問を開始しました。困りごとや被災状況を確認するアンケートのほか、罹災証明のこと、カーシェアや無料の入浴サービスなどの情報をお伝えしてまわりました。 

その活動の中で聞かれた声のいくつかをご紹介します。 

「雨降った時は、ここらへんカモが泳いでて、もう川になっちゃったかと思いましたよ。なんか魚とかも泳いでてたらしいし、牛久の方から間違ってこっち来ちゃったんでしょうね。うちも床下にちょっと水が入ったかもしれないけど、確かめられないしどうしたらいいかねえ。でも他と比べたら大したことないし、そんなので市に電話しても大変だよなーって」
80代女性 

「うちによくどうしたらいいってくるんだけど、俺もわからないから、市のやつに電話するわけ。でもみんな言ってることバラバラで全然何が正しいかわからないの。まったく困ったよ。修理も俺がやってやりたいけど、そうすると実費になるわけでしょ。指定業者じゃないから。それ辞めた方がいいだろうに」
70代男性 

「あーごくろうさん。うちは何もないです。全然平気。車もね」60代男性 

自治会館前で話し込む住民の方と支援団体のスタッフ

この個別訪問により、お一人おひとりに合わせた支援が可能になります。 
 
今後は状況に合わせて、携帯トイレやぞうきん、冊子「水害にあったときに」(震災がつなぐ全国ネットワーク発行)の配付も進めていきます。また、11日(日)には、地域の班長さん向けの説明会も予定しています。 

台風3号の接近もあり、住民の方々はさらなる被害がでないかと心配な日々を過ごされています。現地では支援活動と同時に次の雨に向けた備えも行われています。 

引き続き、現地で活動されている県内団体さん、支援団体さんと連携しながら必要な支援を届けます。 

※この活動は、赤い羽根「災害ボランティア・NPO活動サポート募金」(ボラサポ)の助成を受けています。

(執筆:国内事業課) 

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