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7月30日、インド南部のケララ州ワイナードを、24時間に最大280ミリの豪雨が襲いました。翌31日、この集中豪雨を起因とした土砂崩れが発生。数々の家屋が潰れ、樹木がなぎ倒され、橋も破壊されました。8月7日のローカルメディアの発表によると、400人以上が尊い命を落とし、多数の行方不明者が出ています。およそ400人が死亡した2018年の洪水以来、最も重い人的被害です。
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ワイナードは有名な観光地である反面、過剰な開発の影響を受けての自然災害リスクが指摘されていました。被災者の多くは紅茶農園に従事する人々で、脆弱な地盤と、寸断された道路が救助活動を困難にしています。
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ADRAは被災した方々、それぞれが、1日に最低2100カロリーの栄養を摂れるよう考慮し、14日分の供給に取り組んでいます。8月13日にはヌールプザパンチャーヤットに入り、52世帯に調理できる環境がなくても食べられる食品を配付しました。
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ヌールプザパンチャーヤットでの配付期間中、気温も湿度もとても高く急な雨もありました。気候と十分な食料がない避難生活のため、多くの受益者が疲労困憊しています。食料の配付ポイントは、生活拠点から半径500メートル以内に設置したのですが、物資を取りに来る途中で気を失いそうになる方が複数見られました。
それでも食料を受け取ると、人々は感謝をはっきりと表現してくれました。ADRAが、この地域で被災された方に十分な支援を届けた唯一の団体だったからです。物資の受け渡しをする瞬間は、心の交流にもなり、人々にとって、一時的ではあっても心配事を忘れられる時間にもなりました。
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ADRAは現地のニーズに合った支援を心掛けています。被災した方々が、少しでも安らぎを得られることを願ってやみません。 インドおよび、世界中でADRAの対応を支援してくださっているすべての方々に、心から感謝します。皆様のご厚意により、私たちはさらに多くの人々をサポートすることができます。引き続きご支援をお願いいたします。