ブラジルのリオグランデ・ド・スル州を襲った豪雨、そしてグアイバ湖の氾濫が要因となり、壊滅的な洪水が起こっています。145人の命が奪われ、130を超える人が、今も行方不明となっています。446の自治体に被害をおよぼし、53万8,284人が自宅からの避難を余儀なくされました。同州は2024年5月2日に非常事態宣言を出しました。
地元メディアによると5月2日の午後、市街地に湖水が流入し始めました。人口約140万人のポルト・アレグレと、その近郊を合わせ、約200万人が被災しています。降り続く雨により、53万人以上の住民が、危険を回避するべく自身の住居を離れました。地滑りやインフラの崩壊など、被害は広範囲にわたっています。電気や通信などの基本的なサービスも寸断され、80万人以上がきれいな水を得られず、苦しみに耐える状況です。
今後も雨が続けば、更なる被害が見込まれます。同州都にあるポルト・アレグレ空港は、敷地の大半が水没してしまいました。 あるADRA Japanスタッフは、当地の方から「街が水の中にあるような状態です。哀しみしかありません」というメッセージを受け取りました。
5月3日には、コティポラとベント・ゴンサルベスの水力発電ダムが決壊して更なる洪水を引き起こし、30人以上が死亡しました。
ADRA、およびボランティアチームは、この緊急事態に対応しようと精力的に取り組んでいます。食料、衣類、衛生必需品を配付している4か所の一時避難所の運営をサポート中です。発災後、これまでに7,540食の温かい食事、2,541リットルの水、4,408の食料キット、3,241個の衛生キット、6,890枚の亜麻布、2566足の靴、7.240キロの消毒済衣類、152個のおもちゃ、214キロのドッグフードなどをお届けしました。
引き続きADRAは、現地のニーズに基づいた活動を続けます。どうか、皆様の温かいご支援をお願い致します。
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