花王ハートポケット倶楽部の皆さまからジンバブエの女の子たちへ

私たちのジンバブエでの教育事業に、花王ハートポケット倶楽部の皆さま、また、それにマッチングする形で花王株式会社様から多大なご支援をいただいております。

この度、花王ハートポケット倶楽部様および花王株式会社様からのご寄付の一部で273人の生徒(マレンベジャ・ネガンデ・シアコーボ校)へ生理用品を配付しました。そのおかげで、女子生徒の衛生状態が改善し、月経の時も通学できるようになりました。女子の衛生と教育を守るための温かいご支援に心から御礼申し上げます。

私たちの事業地のジンバブエ北部にある西マショナランド州ニャミニャミ地区では、最近の旱魃(かんばつ)の影響による農業生産高の減少が、失業者の増大などが起きており、人々が生計を維持するのは容易ではありません。日々の食費をまかなうのも大変なニャミニャミの人々にとっては、生理用品を購入するのは、とても難しいことです。

そのため、女子生徒たちは古い布や新聞紙、はっぱ、乾燥させた牛のふんなどを生理用品の代用としていました。しかし、こうしたものでは衛生を保つことが難しく、健康に悪い影響がでてしまいます。また、月経中に制服にシミがついてしまい、他の生徒にからかわれるのを心配して、学校を休む場合もありました。

ジンバブエの非営利団体の調査では62%の女子生徒が毎月2日、生理期間中に学校を欠席ことが報告されています。生理用品がないために学校を休み、健康を害するのは大きな問題です。ADRAはそのような問題を解決するため、衛生的な生理用品を配付し、女子生徒が生理の時も心配なく通学できるよう、そして、衛生と健康を維持できるように支援しております。

なお、花王ハートポケット倶楽部様および花王株式会社様へ、女子生徒からもお礼の言葉と手紙が届きました。ニャミニャミ地区でいつも元気な女子生徒が、月経の時も学校を休まずに通学でき、中学校、高校へも進学できるように、今後もADRAは女児、男児含め、子どもたち皆の教育と衛生を守るために活動を続けていきます。

花王ハートポケット倶楽部および花王株式会社の皆様へのお礼の手紙
(2024年10月21日)
生理用品を受け取り嬉しそうな女子生徒(2024年10月21日)
今後は生理の時の不安がなくなるため勉強にも集中できそうです(2024年10月21日)

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
目次