桜に想う ~スタッフのつぶやき特別編~– category –
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桜の意志
2016年3月下旬、駐在先のイラクに、母から、1通のメッセージと写真が届いた。 「遅かったけど、完走したよ!!桜が満開で気持ちよく走れた😊」 画面には、満開の桜をバックに、はにかむ母が写っていた。 私の母は、歩くのが下手だった。そう言うと... -
国花:桜と石楠花
法で定められてはいないが、事実上、日本の国花は「桜」と言っても過言ではない。癒しをくれる薄桃色が、春の陽気に誘われて芽吹くのを拝められるのは、日本人の特権である。外国人も、日本のイメージと言えば「さくら」と二つ返事で返って来る。花見を... -
イエメンの人々に平穏な春はいつ訪れるのか
外を歩くとぽかぽかとした日が増え、草木も少しずつ芽吹き始めている。冬の間、モノクロに映っていた街が、3月に入ると春の優しい色合いに染まってきた。蕾を身につけ、わずかに咲いている桜の木を眺めた。 桜には不思議な力がある。心を癒してくれる... -
二度目の桜 ~能登半島にて~
この地に春が訪れようとしていた。 数か月と続いた長い冬の季節を終え、白い絨毯の様に辺りを覆っていた雪景色を見る事も少なくなっていた。幸いな事に、今年は雪が少なかった。お陰で、地震により傷ついた家屋が雪の重みにより倒壊するといった二次災... -
始まりの花
平日の昼間、都会に突如出現した自然の楽園は観光客で賑わっていた。3月13日木曜日の昼下がり。 私は上野恩賜公園を、熊本から遊びに来ていた母親と散歩していた。外国人観光客でごった返すアメ横を歩き回った後の私の足は、鉄の棒のように重い。他愛のな...
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