市川結理– category –

【メッセージ】
夢があります。暗闇の中でカンテラを掲げる手。四方に何があるかわからない、静かで重たい闇の中で、ほの暗い明かりが一本の道を照らしています。2024年、これからの人生に迷った時、ウクライナ紛争のドキュメンタリーを見ました。紛争発生から間もない頃、途方にくれたように何も無いところを見つめる人々を見て、こういう人たちのために働きたい、と思いました。いつか、自分が戦争や災害で苦しい状況にある方々の人生に、ささやかな灯りをともせる存在になりたい。そう願って、業務に当たる毎日です。
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小さな行いが、大きな力に ― ADRAで働いて感じること
ADRA Japanの一週間は、全体ミーティングとお祈りで始まります。クリスチャンのスタッフはもちろん、そうでない者も一緒になって、牧師である支部長の言葉に耳を傾けます。紛争や災害、貧困下にある人達に思いを馳せ、駐在で外国や被災地に入るメンバーの... -
地球の裏側の同僚たちと
パソコンのスクリーンの上で、ひとりでに英語の文章ができあがっています。 「The schedule of the drilling will be…」(掘削スケジュールは…) 少し打ち込むと、カーソルが戻ってスペリングを直し、また文頭に戻って…パソコン越しにタン、タタンとキーボ... -
能登半島-爪痕と力-
2024年11月、震災から1年を迎えようとする能登半島を訪れた。 海へと続く谷あいに点在する集落を眺めながら、トンネルを超えて行く。空には灰色の雲が重く広がり、淡く色づいた山並に朝霧が立ち込める。コントラストを眺めながら、深く息を吸った。 「この... -
36歳、ADRA1年生の手記
夢があります。頭の中にぼんやりとある画です。 暗闇の中でカンテラを掲げる手。四方に何があるか分からない、静かで重たい闇の中で、ほの暗い灯りが一本の道を照らし出しています。 職業人としての私の原風景は、電話のコール音とスタッフの話し声が飛び... -
二人組の野ネズミと国際協力
幼い私にとって、両親が毎晩絵本を読んでくれるひと時は大切なコミュニケーションだった。サラリーマンの父と研究者の母を持つ私は、日中は保育園で、夜は近所にあった祖父母の家で過ごした。夕飯を終え、お風呂に入れてもらい、長い一人遊びの時間を経て...
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