シェルター建設着工に向けた準備が進んでいます!

温かいご支援をいただきありがとうございます。

ADRAは、7月4日にアフガニスタン国家災害対策省と事業実施の覚書を結んで以来、シェルター建設と防災・減災教育実施のための準備を進めています。

被災地ではADRAだけではなく、国連機関や現地NGOなど多くの団体が活動しています。支援の重複などを避けながら、必要な地域に必要な支援を効率よく届けるために、現地では調整会議が不可欠です。また、事業を行うコミュニティ及び管轄行政機関からの理解・協力なくして、事業の成功はなしえません。

事業の開始当初は、事業許可の取得や覚書の締結のため、国レベルの機関とのやり取りを行ってきました。その後、現場レベル、すなわち被災地区との連携を進めるため、先日事業対象地区を管轄する地方議会に対する事業説明会を開きました。

そこでは、事業の全体像を紹介した上で、どのようにしてコミュニティの人々を事業に巻き込み、協力を得るかなど、事業を成功させるための方法が話し合われました。

地方議会と協議するADRAスタッフ(中央右). インジル地区。2024.7

またそれと同時に、シェルター資材を購入する業者を選定するための入札を行いました。今回は31の業者から応札があり、うち29の業者がサンプルを提出しました。

提出されたサンプルは、ADRAスタッフが一つ一つ丁寧に確認し、安心して生活できるシェルターを建設するのに相応しい品質かを判断します。最終的に、資材の質と金額のバランスや業者のこれまでの経歴、バックグラウンドチェックの結果を踏まえ、最も適した業者を選びます。

サンプルの煉瓦の確認を行うADRAスタッフ。机の上には砂利や木材などが置かれている。2024.8.15

最終的に選ばれた業者との契約は既に完了しました。いよいよ、シェルターの建設がスタートします!

被災地はまだまだ復興途上ですが、将来の防災・減災に向けて地元と連携を深め、事業に取り組んでまいります。今後とも、皆様からの温かい支援をお願いいたします。

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被災状況や防災教育に向けたインタビューを行うADRAスタッフ。インジル地区。2024.08.07

執筆:アフガニスタン担当 守屋円花

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