いよいよ耐震性がある安全な家の建設がはじまります!

ADRAは事業開始からこれまで、耐震性のある安全な家を建設する活動の中核となるエンジニアや、防災教育を担う防災専門家を雇用して活動の説明を行い、資材購入のための公開入札など、本格的な開始に向けて準備をしてきました。

そして先日7月4日、アフガニスタン国家災害対策省と覚書を締結しました。

これにより、現地での活動を正式に始めることができるようになりました。

アフガニスタン国家災害対策省ディレクター(左)とADRAスタッフ(右)2024年7月4日カブールにて

支援活動は大きく2つあります。

まず1つ目に、特に被害の大きかった地域で耐震構造を備えた家屋を55棟建設します。

そして2つ目に、防災・減災活動を行います。

地震や洪水が頻発するアフガニスタンですが、日本と違い防災や減災の考え方はあまり知られていません。また、今回の地震が人的被害を大きくした理由として、人々が地震の際に身を守る術を知らなかったことや、適切な道具を持たず人命救助活動ができなかったことがあげられています。

今回の事業では、コミュニティの有力者らから成る防災委員会を設立し、地域住民へ防災・減災の啓発活動を行います。また、有事の際に人命救助活動に従事する初動対応チームを結成し、ヘルメットやマスク、つるはしなど、がれき撤去に必要な道具も配付し、将来的な災害に備えて住民自らが対応できる体制を整えます。

こうした活動を通じ、人々が被災前よりも安全で尊厳ある暮らしを送れるようになることを目指します。

今後は、資材購入業者を決定すると共に、被災地にて現地行政や他NGO、国際機関と調整を行います。そして、各家庭を訪問して調査を行った上で、支援を届ける地域や世帯を決定していきます。

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