アフガニスタン北部の大洪水

5月10日より 、アフガニスタン北部のバグラン州、タカール州などで大雨による洪水が発生しました。特に、バグラン州は壊滅的な洪水により、約300人の尊い命が失われ、多くの人たちが負傷し、被害は甚大です。現在も捜索・救助活動が続けられていますが、死傷者数はさらに増えることが懸念されています。

バグラン州の中でも、ブルカ、ナフリン、バグラン中部の3地区の被害が深刻です。被災した地区には約60万人が生活していますが、そのうちの30万人は子どもと報告されているため、今後、子どもたちを保護していく支援も必要となっています。被災地域は、今回の洪水被害を受ける前から貧しい地域です。人々の暮らしは今回の洪水によって更に厳しいものになると予想されます。

今回の洪水で約3000家屋が破壊されたほか、約2万4千ヘクタールの農地が流され、道路・橋も破損しました。電力・水供給システムなどインフラも損傷を負い、人道的な緊急支援が重要となっています。

そうした中で、現地行政、国連、NGOなどが支援の調整に動いています。現在、特に必要とされている支援は、捜索・負傷者の手当のための救命活動のほか、家を失った方々のための避難所の設置、飲料水・食料・衛生キット・生活用品などの物資、衛生設備の設置、医療支援などです。人びとの命をつなぐための緊急支援が早急に必要とされています。

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