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スーダン緊急支援

3.ようやく掘削を開始(2005年11月)

2.支援の必要性とは裏腹に・・・(2005年10月)

1.スーダン着任(2005年7月)


3.ようやく掘削を開始(2005年11月)

10月に雨季が完全に終わったダルフールでは、新たな問題が発生しています。それは治安の問題です。雨季が終わ る9月下旬から、事業予定地であるクルブス地区に移動し、井戸の掘削作業を開始する予定でした。しかし、その頃から主要幹線道路で支援団体の車両を狙った 物取り事件が多発し始め、国連の安全管理委員会は陸路での移動を控えるよう、各団体に呼びかけています。これにより、ADRAが行う予定であった活動も手 つかずの状態になっています。その他多くの団体が同じような状況下にあるため、西ダルフールでの支援活動は難航しています。

このような状況を受け、ADRAは現地事務所のあるジェネイナ近郊も事業地に加え、活動を再開することにしました。この地域ではUNICEF(国連児童 基金)が学校やクリニックといった公共施設の支援をおこなっており、これから敷地内での水の確保が必要となっています。UNICEFと協力して掘削地を決 定し、今までに3本のボーリングをおこないました。残念ながらその内の1本は水源に至りませんでしたが、現在4本目のボーリングをおこなっており、スタッ フは毎日日が暮れるまで作業を続けています。

ADRAの掘削機 掘削作業とスーダン国旗 学校近くの掘削地と子どもたち

難民キャンプによっては、2ヶ月以上食糧配布がおこなわれていない場所もあり、乳児などの栄養状態が心配されて います。医薬品を届けるのも、陸路では移動ができないため、国連のヘリコプターによって行われており、支援の手が届きにくくなっている場所も多々ありま す。このような治安状態が少しでも早く改善され、支援活動が再開できることを毎日祈っています。


2.支援の必要性とは裏腹に・・・(2005年10月)

9月中旬より雨が降る回数も減り、雨季も終わりに差し掛かってきました。10月に入ってからはほぼ雨も降らず、 徐徐に乾燥した気候になってきています。せっかく育った緑も、だんだんと枯れ始めており、上空から見るダルフール地方は緑から茶色へと変わりつつありま す。しかし悪いことばかりではなく、雨量が減ったため道路状況も良くなってきており、物資の調達が幾分か楽になってきました。雨季の間途絶えていた携帯電 話の電波も戻りました。少しずつではありますが、雨季が与えた悪影響も緩和されてきています。

しかし、実際の活動は足踏み状態です。先月は井戸の掘削中に掘削機の支柱が穴の中に埋まってしまい、引き抜くのに数週間かかりました。支柱は引き抜けた ものの、掘削に欠かせないハンマーが穴の中に取り残されてしまい、現在代わりのハンマーを手配しているところです。また、治安悪化のため幹線道路が閉鎖さ れており、活動地まで行くことのできない状態が続いています。

このような状況から、10月半ばで終了予定にしていた今回の事業ですが、12月末日まで延長する方向で協議を進めています。一刻も早く現地の人々に安全な飲み水を供給できるように、安全管理に十分気を付けながら、活動を続けて行く予定です。

空から見たジェネイナ 緑の増えたジェネイナの街 井戸の掘削作業

1.スーダン着任(2005年7月)

スーダンに着任してから2ヶ月が経ちました。今まではスーダンの首都であるハルツームと、西ダ ルフール州の州都であるジェネイナを行き来しながら、物資調達に時間をかけてきました。現在、スーダン国内のいたる所で井戸建設をしており、物資不足が問 題になっています。スーダンの玄関口であるポート・スーダンの港は、輸入されてきた物資でいっぱいになっているようです。各国の支援がスーダンに入って以 来、輸入される物資の量が急増し、さほど大きくない港は物資の税関手続きをするため、ごった返しているようです。そのため、物資を購入するのにも時間がか かり、2ヶ月経った現在、ようやく井戸建設物資の第一陣をハルツームよりジェネイナへ運搬することができました。まだ全ての物資を購入していないので、今 もなお、物資購入手続きをしています。

7月に入り、西ダルフールでは雨季が本格化してきました。毎晩のように2時間ほど雨が降ります。「ワディ」と呼ばれる雨季に出現する河には、ようやく水が流れ始めました。しかし、これらの水は泥水に近く、衛生的ではありません。また砂地にできた河なので、車がぬかるみにはまるなど、車両での移動が困難になっています。すでに陸路では行くことのできない地域も出てきました。幸い、事業地であるクルブスまでは車両で行くことができるので、事業には問題はありません。しかし、これからどうなるかは分からない状態です。雨が多くなったせいか、虫の量も増え、蚊も増えました。これからは、マラリアなどの伝染病も流行る可能性があり、国連機関やNGOなどが避難民キャンプでの衛生教育をおこなうよう、呼びかけています。

枯れ果てた手掘りの井戸と、足をかける用の木 泥まみれになり作業を行う現地スタッフ

先日、事業地であるクルブスを訪れました。大きなドリルで掘削をおこなっている横で、手掘りの井戸から水を汲んでいる女性に会いました。現地の公用語であるアラビア語で話しかけてきたので良く分かりませんでしたが、「新しい井戸を掘っているの?ポンプができたら楽になるわ。」と言っているようでした。笑顔でそう声をかけてきた女性は、一緒に連れてきた数匹のロバにポリタンクを乗せ、村に帰っていきました。クルブス地区は水源に限りがあり、村から少々離れた場所で掘削をせざるを得ないことも多々あります。ロバはこのような場所に住む人々の貴重な「資産」となっています。

8月になれば、雨量は一層多くなるでしょう。天からの水は地球の恵みですが、雨をしのげるしっかりとした家を持っていない現地の人々にとっては、うれしいような悲しいような恵みなのでしょう。また、衛生状態が決して良いと言えないダルフールでは、雨季になると伝染病が流行ります。早く雨季が終わってくれればいいのですが、水がないのも困ります。一刻も早く、安全で清潔な飲料水が提供できるよう、これからも活動を続けていきたいと思います。

井戸の掘削の様子 井戸で話をしてくれた女性

どうか、みなさまのご支援を心からお願いいたします。

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