NPO法人 アドラ・ジャパン ADRA Japan
悲劇を繰り返さないために…サイクロン被災地にシェルターを!
MYANMAR Cyclone Disaster
ミャンマー / サイクロン被災者支援
ミャンマー便りブログ

Myanmar Disaster ADRAインターナショナルからの写真とメッセージ

2008年 水・衛生事業

完了報告

全体の状況

事業の中心的活動は、飲料水の供給、洗い場の設置、学校のトイレ設置、ごみ処理場の設置、そして野ねずみの防除です。事業はその地域のコミュニティーと協力して行いました。いくつかのコミュニティーからは物資(トタン、木材、トイレ用パイプ・便器、井戸修繕用レンガ、水フィルターの保管小屋など)の提供、労働力の提供を受けました。9月までは雨季による影響で、物資の輸送や事業に遅れが出る日々もありましたが、10月からの乾季により天候が支えられ、順調に事業が進みました。当初は11月末にて事業を終える予定でした。しかし雨季の悪天候による影響、予想以上の井戸破損による影響、そして追加事業で雨水用貯水タンク設置を行なったため、2009年1月31日まで期間を延長いたしました。以下報告です。

 


【水の供給源の整備】

◆水フィルター
2008年10月末までに10基の水フィルターが所定の村々に設置され、乾季中の飲み水を確保する役割を担っています。この水フィルターは各村の学校近くに設置したため、約2800名の子どもが安全な水を飲むことが可能となりました。村人たちもここからの水を家に運んで使用しています。

myanmar
水フィルターからの水を汲む人と子ども

◆井戸の消毒と修復
2008年12月末までに100基の井戸消毒が完了しました。また、100基とは別に45基の井戸修復も計画していましたが、10月時点で破損の程度が激しく、時間と費用が掛かることが判明しました。このため対象井戸数を減らし、事業期間を延長いたしました。予定では24基の井戸を修復しようと計画していましたが、村人の参加と協力により予定より4基多い、井戸28基の修復を完了いたしました。

myanmar myanmar
井戸水を汲みに来ている様子 消毒された井戸から水を運ぶ少女たち


水フィルターの設置、井戸消毒・修復を行なったことにより、5地区(13村)合計で1万7325人(男性9,069人、女性9,256人)が安全な水を飲めるようになりました。

≪現地より感謝の言葉が届いています≫

私は水フィルターを設置してくれた人に非常に感謝しています。今まで私の家ではきれいな水を手に入れることができませんでしたので、両親が時々1ガロン(約4リットル)の飲み水を買っていました。水を買うという行為がお金の浪費のように感じられました。しかし水フィルターがこのような問題を解決してくれました。
Sangyi Gone 村のMaung Poe Kyawさん

水フィルターを設置してくださりありがとうございます。私たちの学校では多くの学生が安全でない水を飲んで下痢になり、困っていました。今では下痢になることがないので学校全体が喜びに満ちています。
Hlaing Bone村のMaung Phyo ZayYar Minさん

 

myanmar
おいしそうに水を飲む子ども


◆雨水用貯水タンク
ADRAは水供給追加事業として9つの学校に一つずつ雨水用貯水タンクを設置しました。ラブッタの多くの家は竹や藁の屋根で面積も狭いですが、学校の屋根は鉄製で大きいので効率よく雨水を貯水することができます。このタンクにより合計3,266人の子供(男の子1,648人、女の子1,618人)がきれいな飲み水を飲むことができるようになりました。また、次にサイクロンが発生しても雨水用貯水タンクは井戸のような汚染被害を受けにくいため、安全な水を村の人たちに提供することができます。

myanmar
貯水タンクの水を汲んでいる様子

 

【水衛生設備の整備】

ミャウングミャの4地区における水周り設備(洗い場・排水溝)の再建と整備は2008年11月末までに完了しました。洗い場の設置により、井戸水に汚水が流れなくなり衛生面と環境面で改善されました。現在342世帯で使われています。

≪現地より感謝の言葉が届いています≫

私は49歳になる女性のサイクロン被災者です。 サイクロンが来たとき、私は夫と長男を亡くし、4人の子供が生き残りました。私は新しい人生を新しい仕事から始めました。今、私は毎朝ランドリーサービスのために村の「豊かな」人々から衣類を集めています。私にとってADRAが設置してくださった洗い場は、収入を得る絶好の機会を与えてくれました。 これは私だけでなく他の村人にとってもよろこばしいことです。洗い場がなかったときは一日中洗濯をしていましたが、今では午前中のみで仕事を終えることができ、余った時間に他の仕事を探すことができます。おかげで子供の将来のためにお金を稼ぐことができます。ADRAとADRAに関わっている人すべてに心から感謝をいたします。
Mgwe Hauk村出身Theingi Soeさん

 

myanmar myanmar
大量の洗濯物を洗っている様子 洗濯を手伝う子ども達

 

【トイレ設置】

2008年10月末までに全85基のトイレの建設が11の学校で完了し、合計約2800名の子どもが使用することが可能になりました。また、トイレで使用されたトタンはコミュニティーからの提供によるものです。

≪現地より感謝の言葉が届いています≫

私は5年生です。 私はトイレができてとてもうれしいです。トイレができるまでは森に行って用を足していました。トイレは衛生上とても必要なものです。心からの感謝をADRAに言いたいと思います。
Chaung Pyar村のMa Lotayaさん

 

myanmar myanmar
完成したトイレ。屋根と扉のトタンはコミュニティーからの提供によるもの

         
【廃棄物処理】

ごみ処理場は学校や保健所の近く6ヶ所に設置され、2008年11月末までに完了しました。ごみ処理場は各村の中心地にあるため、各家庭や学校からもアクセスしやすい状況となっています。ADRA Myanmarスタッフがモニタリングを行なったときもごみ処理場は使われており、学校や村全体もごみがほとんど落ちていない状態でした。コミュニティーリーダーの話によると、ごみを焼却することによって病気の感染源となるハエ、蚊、ねずみなどの繁殖を抑える環境を作っているとのことです。

 

myanmar myanmar

完成したごみ処理場に
ロゴマークを設置している様子

ごみ処理場設置によりコミュニティー
周辺環境がきれいになる
 



【野ねずみ防除】

野ねずみ防除用の物資(各村に100のネズミトラップ、と10袋の石灰粉)をコミュニティーに配り終えました。2008年12月、現地にてADRA スタッフが米倉を中心に野ねずみの発生率を調査いたしましたが、野ねずみの発生は見られなかったとの前向きな結果報告がありました。その後2009年1月にADRA Myanmarスタッフがモニタリングをしたときにも米倉と倉庫を調査したところ、ねずみの発生は見られませんでした。コミュニティーの人たちからもねずみによる被害はもうないとの報告を受けました。

 


2009年2月4日、本事業“Water for Life”を行なった村の一つでオープニングセレモニーが開催されました(この村にはトイレ、雨水用貯水タンク、洗い場、水フィルター、ごみ処理場の設置、そして井戸の修復がされた)。ADRA Myanmarスタッフから「地上自治体のリーダー、村の開発委員会メンバー、学校の校長、コミュニティーの人たちは本事業によって設置されたものに本当に助けられ、日本からのサポートに本当に感謝をしていると言っていた」と報告を受けました。

myanmar
セレモニーの様子。
中央二人がADRA Myanmar スタッフ

 

皆様のご支援により、サイクロンで甚大な被害を受けたミャンマーのラブッタ地区にある村々に、安全な水の供給と衛生の環境が整い始めました。皆様に心より感謝いたします。これからもADRAの活動のため、皆様のご支援をよろしくお願い致します

<<前へ  次へ>>

リンクと著作権について / 個人情報保護について