NPO法人 アドラ・ジャパン ADRA Japan
悲劇を繰り返さないために…サイクロン被災地にシェルターを!
MYANMAR Cyclone Disaster
ミャンマー / サイクロン被災者支援
ミャンマー便りブログ

Myanmar Disaster ADRAインターナショナルからの写真とメッセージ

2008年 水・衛生事業

モニタリング報告

デルタ地域でモニタリング調査を実施


myanmar   ミャンマー

 

ADRA Japanは9月末から10月初旬にかけてミャンマーに職員2名を派遣し、デルタ地域で開始した水衛生事業「Water for Life」の現地モニタリングを行いました。サイクロン・ナルギスの発生から5か月が過ぎました。人々の日常は落ち着きを取り戻しつつありますが、乾季を前に水の確保が現地では課題となっています。

なお、8月末にミャンマー政府がサイクロン被害の大きい地域をすべてラブッタ地区に合併し、それに伴い、ADRA Japanの本事業関係地もすべてラブッタとなりました。

以下、訪問した2村の状況です。

 マウン・ディー村

面会した村長によると、人口1,800人の同村で活動しているNGOはADRAのみ。村と幹線をつなぐ橋が破壊されたため、物資の運搬が困難とのこと。サイクロンでは村内約200戸のうち152戸が破壊されました。

 

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マウン・ディー村の様子

サイクロンによって食糧の備蓄庫も被害を受け、蓄えていた米がすべて汚れた水を吸ってしまいました。地元の人々は、こうして茶色く濁った米を「ナルギス米」と呼んでいるそうです。食糧不足のため、こうした米も食べているということでした。

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ナルギス米。茶色く濁っている

 

この村では水フィルターの設置とトイレの建設状況、洗い場整備予定地を視察しました。フィルターは村内の学校横にある池を利用します。スタッフが訪ねた時は、ちょうど設置作業中でした。

 

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*上がフィルター。下が水タンクタワー。
池からハンドポンプでタワー上部のタンクに給水し、
重力を利用してフィルター→下部タンクへと浄化された水が流れる。




なお、このフィルターは1時間に約1,000リットルの浄化が可能で、1日数分間のメンテナンス作業で半永久的にWHOの基準を満たすきれいな水を生産することができます。今回はこのフィルター計10基を対象地に設置します。

トイレは学校内に10基設置予定で、訪問時はトイレの竪穴を支える「枠」を作成している最中でした。

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組み立て中の枠。トイレの汚物タンクとなる。

 ムワイ・ホーク村

人口は約2,800人。地元の政府関係者によると、乾季中の飲み水の確保が大きな課題といい、水分野でのADRAへの期待を感じました。村ではIDP(避難民)20家族、計50人を受け入れています。IDPの多くは家、家族を亡くし、地元への帰還は希望していないそうです。

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サイクロン時に倒木で
破壊されたまま放置されている家屋
IDPの3家族。
いずれの家族もサイクロンで
ほかの家族をすべて亡くしている。

多くの井戸は川からの塩水が直接流れ込むなどして汚染されました。また、若干高台にある井戸でも、地層の変化からか、濁り水が出ている状況が確認されました。水フィルターは村の中心地の木々で囲まれた場所に設置予定で、この翌日に設置作業が予定されていました。

 

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フィルターと接続する予定の井戸 写真で分かるように、
ほぼすべての井戸水が濁っている。


また、村の学校は生徒数約460人。ここにもトイレを10基建設する予定です。

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破壊されたまま放置されているトイレ。
手前にマウン・ディー村と同様のトイレを設置する予定。

Water for Life事業は11月末までの短期間で、当面必要とされている水分野での支援を行う予定ですが、今後は生活の自立支援なども必要とされてきます。皆さまの継続したご支援をよろしくお願いいたします。

 

 

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