海を渡った絵【ジンバブエ便り vol.33】

前回のジンバブエ便り vol.32 ~引き渡し式を終えて~で、昨年11月に行なった建設した校舎や貯水タンク、トイレなどの引き渡し式についてお話ししました。その中で、子どもたちが踊りや歌などのすばらしいパフォーマンスを見せてくれたことをお伝えしました。

実は、引き渡し式を彩ってくれたのはジンバブエ人の子どもたちだけではありませんでした。日本の子どもたちも、すてきなかたちで引き渡し式を華やかなものにしてくれました。

引き渡し式に踊りを披露する日本人の小学生_ADRA Japan ジンバブエ事業.jpg
踊りを披露する小学生たち

昨年、ADRA Japanは設立から30周年を迎え、2015年6月に30周年記念式典を行ないました。その際、北は北海道から南は沖縄まで日本の小学生の皆さんが、絵を描いて送ってくれました。ジンバブエの学校が完成するにあたって、その絵の一部をジンバブエに運び、引き渡し式の中で展示しました。その様子をご紹介します。

絵と一緒に写るチーム・スタッフのランガ
建設した学校やトイレなどの引き渡し式の打ち合わせ_ADRA Japan ジンバブエ事業.jpg
引き渡し式の打ち合わせの様子。絵がきれいに教室を彩った。
日本の小学生の描いた絵がジンバブエの下に届く_ADRA Japan ジンバブエ事業.jpg
いろいろな肌の色の人々が描かれている。

今回展示した一枚一枚の絵は、いつも外からの砂ぼこりでくすんでる校舎に彩を加えてくれました。絵を描いてくださった日本の小学生の皆さん、ありがとうございました。

事業地のゴクウェ・ノース地区の小学校では、図画工作の授業はほとんど行なわれていません。それは、画材などもなく、教えられる先生もほとんどいないためです。いつの日か、ゴクウェ・ノース地区の子どもたちも日本の子どもたちと同じように、図画工作の授業を受け、思い思いに絵を描ける日が来ることを願っています。

ADRA Japanはこれからも、ゴクウェ・ノース地区の子どもたちへの支援を行なっていきます。皆様のご支援のほど、よろしくお願いいたします。

(ジンバブエ事業は、皆様のご支援と外務省日本NGO連携無償資金協力の助成を受けて実施しています。)

【今月のショナ語】


毎月、ジンバブエ便りでは現地で主に使われている言葉であるショナ語(ショナ族の言葉)の簡単なフレーズを紹介していきます。ショナ語は、ローマ字読みで発音できるので、ぜひ声に出して覚えてみてください。ジンバブエでは他に英語、ンデベレ語(ンデベレ族の言葉)などが使われています。

Yakanaka!(ヤカナカ)
意味:きれい!

絵を写真に収める日本大使館のジンバブエ人ADRAスタッフ_ADRA Japan ジンバブエ.jpg
絵を写真に収める日本大使館のジンバブエ人スタッフ

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