特別開設クラスに通う子どもたちへのインタビュー【ジンバブエ便りvol. 36】

ADRA Japanは、2009年からジンバブエの農村で活動を続けています。2013~2016年の3年間は、ミッドランド州ゴクウェ・ノース地区で9つの小・中学校で校舎建設やトイレ建設、そして衛生トレーニングなどの活動を行ないました。

2017年からも教育改善事業として、同じ地域において3つの小学校と1つの中学校の校舎建設、家計が厳しいがために学校に通えていない子どもたちへの特別クラスの開設、また学校運営強化などに取り組んでいます。加えて、これらの4校には学校のインフラ整備及び維持・管理に必要となる資金を十分に確保できていない課題があったため、学校のPTAや貧困家庭を対象に収入向上の一環として養蜂研修にも取り組んでいます。

事業は順調に進み、4校の校舎の9割以上が完成し、特別開設クラスに通う生徒が増え、養蜂研修を行なった地域では、蜂が巣箱に巣を作るようになりました。

今回は、様々な理由で学校に通えないために、本事業が昨年から始めた毎日午後2時間の特別開設クラスに参加している2人の子どもの声をご紹介いたします。

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アドランス・モヨくん(13歳)

<学校に通っていない理由>
学校に行っても、学費を払っていないからと毎日家に追い返されるので、それに疲れて学校に行くのをやめました。
<特別開設クラスでの授業を通して>
名前や手紙を自分で書き、足し算(たとえば20+20=40)もできるようになりました。

<今思っていること>
特別学級のおかげで学校に行くのが楽しみになりました。ADRAに教えてもらった養蜂に取り組み、自分で学費を払い、文房具や制服も買えるようになりたいです。

<将来の夢>
学校の先生になって、他の子どもたちに教えたいです。

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クレオパス・チコンドくん(14歳)

<学校に通っていない理由>
実のお母さんが家を出て行ってしまい、義理のお母さんは学校に通わせてくれないためです。また、家の仕事をこなさなければなりません。

<特別開設クラスでの授業を通して>
授業では6年生のクラスに入っています。他の子どもたちと一緒に学び、お互いに勉強を助け合っています。

<今思っていること>
ADRAから養蜂に関する研修を受けたので、弟と一緒に養蜂に取り組み、学費を払い、教材や制服を買えるようになりたいです。

<将来の夢>
授業を受けに学校に通うことができて、とても嬉しいです。一所懸命に勉強して、これからも教育を受け続け、よりよい暮らしができるようになりたいです。

彼らが自分たちの夢を実現できるようになるために、ADRAはこれからも学習環境をより良くできるように活動していきます。今後とも変わらぬ温かいご支援ご協力のほど、心よりお願い申し上げます。

(本事業は、皆様からのご寄付の他、外務省NGO連携無償資金協力の助成も受けて実施されています。)

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